2005年05月05日

噂の二人 #321

1961年 アメリカ 108分 The Children's Hour

縦横比の比率で最もバランスの良い比率は黄金比と呼ばれている。昨今話題のモナリザの輪郭、目鼻の位置も黄金比にぴったりだ。そしてオードリーヘップバーンも黄金比に沿った典型的な美人顔なのである。

一方、シャーリー・マクレーンはどちらかというと美人というより「癒し系」。一緒にいると楽しそうな感じが表情から出ている。「ハリーの災難」などのコメディも似合う。二人並んで迫ってきたらマクレーンを選ぶかなあ。・・なんて書いていて虚しくなってきたので本題へ。

「ローマの休日」に続きヘプバーンと組んだW・ワイラーが「ベン・ハー(1959)」以来、2年ぶりに監督。元はL・ヘルマンの傑作戯曲だ。

カレン(オードリー・ヘップバーン)とマーサ(シャーリー・マクレーン)は親友同士、二人で寄宿学校を経営している。カレンには街の有力者であるティルフォード夫人の甥のジョー医師という婚約者がいた。マーサは学校の経営を考えると二人の結婚には賛成できない部分もあった。一方、学校にはティルフォード夫人の孫のメリーがいたが、わがまま放題の問題児。カレンは外出禁止、部屋の交代を言いつける。メリーは祖母にカレンとマーサは恋人同士だと耳打ちする。

当時と現在で同性愛の社会的な対応も異なるだろうが、子どものちょっとした嘘から、話がだんだんと大きくなり学校は壊滅的なダメージを受けてしまう。この子役の子の素とも演技ともつかないような憎たらしいまでの表情や悪っぷりが凄い。子どもって、悪意があるのかないのか知らないが、保身のためには平気で泣いたり嘘を吐いたりするんだよねえ。で、それに対応する先生たちは大変だと思う。特に最近のように弱者保護の世の中になってしまったら先生の立場をどこに置くのか、子どもと対等?あくまで教師?・・・ということすら悩んでしまうのではなかろうか。親からも聖職者であることを求められるわけで・・・。

この映画では、二人は学校のために、自分たちのために戦い、一応は疑いを晴らすわけだが、その果てに待っていたのは、虚しさだったり人間関係の悪化だったりする。この映画から何かを感じるかと言えば、何にも感じられないくらいのダメージを受けてしまう。他人事でよかったなーということくらい????そういう意味では怖い作品。

posted by 映画のせかいマスター at 07:53| Comment(0) | TrackBack(1) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする