2005年05月18日

シルミド/SILMIDO #336

2003年 韓国 136分

1968年4月、死刑囚などを集めた31名の殺人部隊がシルミ島に集められた。目的は金日成暗殺!「684部隊」と呼ばれた彼らは過酷な訓練に打ち勝ち、ついに出動するが・・・。

ラストのバスは脚色されているが、実際にあった話を元にしているだけあって、歴史に隠蔽された事実が明らかにされる衝撃と、緊張感のあるストーリーと映像に釘付けになる。金日成の暗殺だけを考えて耐え抜く狂気とも言える訓練は、無事帰還して死刑囚からエリート軍籍を目指していた彼らを、ただの殺人マシーンへと変貌させる。作戦中止を言い渡されてもひたすらピョンヤンを目指すシーンは戦争の狂気を示すのに十分な説得力だった。

国際情勢の変化により684部隊が不要になった後半部分では、指導官の軍人と訓練兵の奇妙な友情が描かれる。一流の部隊となった彼らも今となってはどこにも派遣する場所が無い。それどころか抹殺される運命にある。そんな彼らを助けようとするジェヒョン隊長は彼らに盗み聞きさせて、叛旗を翻す準備をさせる。そして自らは・・・。それと叛乱当日甘いものでも買ってきてくれと頼まれて島を出たチェ2曹、ラストでポケットから飴玉がこぼれるシーンはよいシーンだった。それまで名前で呼ばれなかった訓練兵たちがバスの壁に血文字で自分の名前を記すところも感慨深い。日本でももしかしたらあるかもしれない隠蔽された歴史的事実がいきなり映画化されないかなあ。あるでしょ、絶対。

posted by 映画のせかいマスター at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする