2005年05月19日

幸福の黄色いハンカチ #337

1977年 日本 108分

モテナイ青年欽矢(武田鉄矢)がふられた腹いせに仕事を辞め、退職金で買った中古車で北海道を一人旅、片っ端から女の子に声をかけまくる。ついついひっかかってしまったのは、これまた傷心旅行中の朱美(桃井かおり)。そこへたまたま海岸で居合わせて写真を撮ってもらったおじさん島雄作(高倉健)も合流し、3人の旅が始まった。

前半を引っ張るのは欽矢と朱美のドタバタ。まるで素で演じているかのような、そうじゃなかったらこの映画以降の二人のキャラクターはこの登場人物のままになってしまったのか、どちらにしても絶妙なキャスティング。後半は島の話となっていくが、ストーリーの展開に沿って3人の力関係が変わっていくのが見所の一つだ。はじめは謙虚に居候していた島が、旅館の隣で無理やりキスしようとして朱美を泣かせた欽矢を怒鳴ったり、泊めてもらった民家の部屋で説教したり、地元やくざ(たこ八郎)をやっつけたり、だんだんとその力強い人生が明らかになっていく。その割に、別れた妻に会いに行くところでは急に弱気になって欽矢になじられる。それまでお間抜けだった朱美が冷静に島を諭して、なんとか引き返した車を目標地点へターンさせる。

欽矢の赤い車が印象的な前半から、夕張に近くなるにつれ、道路際にはタンポポの黄色が目立つ。その一輪を手にとって過去を話し始める島。容姿も性格もバラバラの3人が心を一つにするシーンである。

映画の中でも武田鉄矢の出身は博多、高倉健は福岡県飯塚市だ。武田鉄矢が高校の時のエピソードを話すシーンは「母に捧げるバラード」の詩と一緒だ。それでも九州男児か!と高倉健が怒鳴るシーンは九州人にはなんだか嬉しいところだけど、他県の人はどう見てるのだろうか。ちょっと恥ずかしそうに洒落を言う高倉健、渋いですねー。この人の他にこの役をできる人はいるんだろうか??不器用な男、待っていた妻、青春の旅、誰が見ても面白いこの映画は30年経った今でも定期的にTVで放映されている。

無免許で捕まった島に警察署で再会し、優しく包み込んで放免する人情味のある警察官役で渥美清が出てる。おんなじルートをドライブしてみたいと思った。同じこと考えた人、駅前の定食屋でカツどんとラーメンとビール頼んでるんでしょうね(笑)


posted by 映画のせかいマスター at 05:54| Comment(6) | TrackBack(5) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする