2005年06月01日

東京原発 #347

2004年 日本 111分

人類は利益を生み出すためには戦争もしてしまう。日本は唯一の核被爆国だ、戦争反対!と言いつつも原子力発電所で似たようなことをしている。戦争と原発を一緒にしてはいけないが、原発でできるプルトニウムを1万年先まで処分できないと知りつつも利益のために原発を造り続ける原発大国日本の先行きを非常に不安に思った映画だった。

で、シリアスなドキュメンタリーかというと全くそうではない。ブラックユーモアを交えた超娯楽映画だ。でありつつ鋭い!その鋭さゆえに公開する劇場が見つからずお蔵入りしそうになったほどである。原発の危険性を訴えるのは大学教授役の元東京乾電池の綾田俊樹。彼の話を東京都の局長たちが、初めて知る驚きと、結局は他人事の無関心さで受け止める。それぞれを演じるのは段田安則、岸部一徳、平田満らの個性派俳優たち、みんな光ってます。散々原発が危険だと議論しながら多数決になると右へ倣えで挙手する人々。無責任ではあるけど、日本人ってこういう人多そう。そうした無関心な人々ばかりの東京を変えようと原発を東京に誘致すると発表することで原発を真剣に考えさせようとするのは東京知事役の役所広司、最初はいい人なのか悪い人なのか周りの人も見てる方も全然わからないが、徐々にその正義感を出していく。それが最高潮になったのは原子ゴミ処理トラックが爆弾魔の少年にジャックされたとき。爆弾処理に当たるシーンは現都知事にも見せたいものだ。

都庁の中とトラックと場所を限定して低予算で作った名作。日本に住んでいて平和だなあと思っているとトンでもないことになるかもしれない。まずはこの映画を見よう!

オフィシャルサイト

東京原発
posted by 映画のせかいマスター at 05:58| Comment(9) | TrackBack(7) | た行映画(49)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする