2005年06月24日

煉獄エロイカ #370

1970年 日本 119分 吉田喜重

なんだかよくわからないけど凄い映画。上から下から斬新なカメラワーク。人物がカメラからはみ出しそうな隅っこに映される構図。妙にだだっ広い空間と多い余白。カメラを横切る列車、ファッション誌の写真のような部屋、モノクロ映画でありながら、光と影、反射、万華鏡のような映像はカラー以上に色彩を意識させられる。

ストーリーや会話は村上春樹を最初に読んだ時のような印象を思い出した。
1952年(過去)と1970年(現在)と1980年(未来)の三つの時代、ある日夏那子はひょっこり出会った少女を庄田と妻夏那子の部屋に持ち帰る。アユと名乗る少女との奇妙な生活が始まる。革命、二重スパイ、左翼革命運動の戦後史・・。わかったようなわからないような話だ。現代でもこんなパワーのある映画はなかなかお目にかかることができない。



posted by 映画のせかいマスター at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ら行映画(17)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする