2005年06月30日

独立愚連隊西へ #376

1960年 日本 107分

「独立愚連隊」の続編に当たるが、話の繋がりはない。キャストもかぶっている(ほぼ同じ)が、すべて別人の役である。でも死んだことになっているはぐれ者の軍隊という設定は同じで、舞台も同時期の中国、前作との類似点、違う点など比較して楽しめる。どちらから観てもいいけど、1→2の順がおすすめ。

今回の愚連隊は加山雄三率いる左文字隊。加山雄三はこれが映画デビューらしいのだが、新人らしいフレッシュさは全然なくってリーダーの貫禄十分。左文字隊の任務は軍旗を敵軍と奪い合うというもの。敵軍の兵隊が隊長に「お言葉ですが、そんなことをして(軍旗を奪って)なんの意味があるのでしょうか?」と言わせて隊長(中国人役がハマってるフランキー堺)が「士気を高めるのじゃー」と答えてるから、別にどうでもいいことだと、暗にこの映画では言っているわけである。

左文字隊とフランキー堺の軍隊は、威嚇しながらマラソンをして最後はお互いの労を認め合い、万全の時に再度戦おうと約束して別れたり、最後も日本軍に潜入していたスパイが左文字隊の肩を持ったり、とあまり緊張感の無い戦いをする。しかしその中でも敵軍を囲んで爆破、という戦術を今回もまた派手にやってるし、主役ばりの活躍をしてた神谷一等兵が爆死したり、戦地の中でも恋を育んでいた衛生兵と看護婦の悲しい結末など、戦争の無残さもしっかりと、そして明るさに包み込みながら描いている。

前作もそうだが、戦争映画でありながら、メッセージ色をテンポの良さと明るいキャラクターたちがかき消しつつも、しっかりと伝えるべきところは伝えている。こんな凄い映画が1960年に作られていたとは、圧巻だった。

posted by 映画のせかいマスター at 04:39| Comment(4) | TrackBack(1) | た行映画(49)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする