最初から最後まで、間といい、雰囲気といい、つい引き込まれてしまう独特の世界が展開される。一体どんな話なんだろうと展開の読めないストーリー。クリント・イーストウッドって、監督作品もカッコいい。
幼い頃の3人がラクガキしたアスファルトの上で、子どもに聞かせる話は、通気口に落ちたボールが流れ行くふきだめの川のこと。落書きを咎められ1人だけ連れて行かれた が受けた暴行の傷は、大人になってもいまだ深い傷を残している。とある殺人事件の被害者の父、容疑者、捜査する刑事。運命の糸は3人を再会させる。
一貫して可哀想だったデイブ(ティム・ロビンス)、戦い続けたジミー(ショーン・ペン)、冷静だったショーン(ケビン・ベーコン)にも別居中の妻との問題が解決しておらず・・・。
公開時のキャッチコピーは「もうひとつのスタンド・バイ・ミー」とあるが、大人になっちゃったら、かくも壮絶な生き方を強いられてしまうのだろうか。誰を信じるか、本当に信じていいのか、ふとした猜疑心が日常のタガを外してしまい、3人の再会は暗い影を落としてしまう。
ショーンペンの役柄なんて、本当にいいのかそれで??と疑問符が付くのであるが、すべてはミスティック・リバーへ吸い込まれて流れていってしまう。今まで見たことがないような展開であることは間違いない。

明日はケビンベーコンつながりで「13日の金曜日」です。