2005年08月16日

赤ひげ #413

1965年 日本 185分

時は江存の幕末。登場人物は髷を結っている。貧民たちの施設・小石川療養所に配属された保本登(加山雄三)。最先端の蘭学を学んだ彼には赤ひげの医療が胡散臭く思えて馴染めない。隔離された狂女(香川京子)に近づいて反抗の意思を示す。独断で狂女を診療する保本だったが、女は袖変し保本を襲う。

「酔いどれ天使」の志村喬のような役割を三船敏郎が、同じく三船の役を加山雄三がやっている。最初は受け入れられなかった赤ひげにも、臨終の場に立ち会ったり、手術(今のような・酔はなく、両足を縛って抑制する)を見て失神したりしながら、次第に赤ひげに惹かれて行く。

原作が短編集なのでいくつかのエピソードが描かれているが、原作の雰囲気をうまく表現してると思った。黒澤映画で原作を読んだことがあるのはこの作品のみだが、他の映画もこんな感じだろうか。

赤ひげは病気を治すだけではなく、貧しい人たちの生活の面倒までみている。病気だけではなく患者の生き方まで診よう、というのは最近の医療界でも提唱されているようであるが、誰もお医者さんに悩みを相談しようと思っていないのが現状だろう。医者は病気だけ治せばいいから、余計なことに口を突っ込まないでくれ、余所でするから。病院でやったらお金取られそうだし・・。なんて感じかも。そもそも無駄話しても赤ひげみたいにお金なんて取れないんだから、現代の医者は全員が赤ひげなのかもしれないけれど。でもさすがに生活のお世話まではできんでしょうね。



明日も黒澤映画です。
posted by 映画のせかいマスター at 06:15| Comment(4) | TrackBack(2) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする