2005年08月22日

男はつらいよ(男はつらいよ1)#417

1969年8月 日本 91分

父親ともめて家を飛び出した後、20年ぶりに葛飾に帰ってきた不肖の息子、寅次郎。飛び入り参加した柴又の祭りの旗振りもしっかり決まってる。妹さくらとも20年ぶりの再会。ネクタイを締めてしっかり者になった(と思われてた)寅は、二日酔いのおいちゃんのピンチヒッターでさくらのお見合いに参加する。すっかりほろ酔いになった寅は場をぶち壊し、見合いは破談に。次の日そのことを咎められ、大暴れして(さくらに手を当てるシーンも!)家を出る。

奈良で外国人夫婦の案内をしているところを、御前様(笠智衆)にばったり、むすめの冬子(光本幸子)に再会し、惚れてしまう。上機嫌で2人と共に柴又に戻ってきた寅次郎だったが、帰るなり隣の印刷工場の若い衆らともめてしまう。実はその中の一人・博(前田吟)は以前からさくらに思いを寄せていた。

「俺のようなヤクザな兄貴がいたら嫁になんて行けやしねえ。」とテーマ曲さながらの台詞があるが、寅次郎の横槍にもめげず、この作品で妹さくらは博とめでたく結婚。結婚式では勘当同然で家を出ていた博の父(志村喬)がいきなり現れ、最後に感動の挨拶をする。聞いた寅が涙ぐむシーンは中盤のクライマックスである。

その後48作目まで作られたこのシリーズのパターンは1作目から変わっていない。寅帰る→喧嘩して出て行く。→旅先で美女と出会い何事もなかったような顔をして戻る→失恋して再び旅に出る。→さくら見送る。というおなじみのパターン。
「結構毛だらけ」「そうはいかなの〜わたしゃ入れ歯で歯がたたねえ」の名口上は既に得意としているし、謎の寺男の佐藤蛾次郎やその後もしばらく出てた弟分の登(秋野太作=津坂匡章)もしっかり出ている。駅の食堂で登との別れのシーンも泣ける。それから勿論、タコ社長との言い合いも健在だ。唯一フラれた寅次郎が川辺で「惚れてたのに〜」と自らの気持ちを吐露するシーンは余計だったようでその後はあまり見られない珍しいシーンである。

初代マドンナは光本幸子。

「男はつらいよ」はこの映画の前にTVドラマとして放映され、最終回で寅さんはハブに噛まれて呆気なく死亡。笑顔で手を振るエンディングで去っていったが、めでたく映画として復活を遂げた。

寅さんトリビア
・博とさくらの結婚式で挨拶する工員は渥美清の付き人の石井さん。なんでも撮影の時に大遅刻して、ほとんど稽古もなしに演じたそうで、渥美さんがフォローしたのも親心からだったようです。



明日から5作目まで寅さんシリーズをお送りします。
posted by 映画のせかいマスター at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする