2005年09月29日

真夜中のカーボーイ #450

1969年 アメリカ 113分

テキサスの若者がNYで金持ちの女をたらしこんで金をもらおうという壮大な計画を持ってバスでNYを目指す。田舎者の私には、NYへ向かうバスの中のジョー(ジョン・ボイト)の姿が身近に感じた。ホテルに着いて窓から町を見下ろす心境、よくわかるよねー。逆に遠くから部屋の中のジョーを映し出すカットが良い。

町でおばさまに声をかけるが、そう簡単にはいかない。ようやく1人の婦人をゲットするが、お金をくれと言うと泣き出して逆にタクシー代にと20ドル取られてしまう。

ジョーは若く体力はあるが、他には何もない。テンガロンハットでNYの町を歩く姿はまさに土地的にも時代的にも浮いてる。知恵袋と言えるべき存在が必要だ。

そこで運命の出会いをするのはリコ(ダスティン・ホフマン)。口八丁でジョーを騙し、カネをまきあげるが、足と肺が悪く、ろくなことをしないので町の人たちからも見下されている。決して知恵袋とはいえない存在なのだが、夢破れつつあったジョーはリコの無断拝借しているアパートに住み込むことになる。そしてリコの症状は悪化し・・。

都会の中で成功どころか普通の生活さえままならない二人だが、ジョーの明るさとリコの暗さは対照的。似ているようで似ていない、違うようで同じ。リコは数年後のジョーなのかもしれない。二人並んで歩くとダスティン・ホフマンの身長の低さが目立つが、存在感では上回っている。「卒業」に続く主演二作目が本作のようだけど、すでに大俳優の貫禄を感じさせます。

それからジョーがうなされる過去の体験は結局明らかにされなかったが、それはそれで考えさせられるものであるし、結末もまた起承転、ときて、あれ?と思わせる起承転転?とでも言おうかアメリカンニューシネマ独特というか何というか、とにかく切ない感じ。

posted by 映画のせかいマスター at 07:19| Comment(4) | TrackBack(5) | ま行映画(17)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする