2005年10月09日

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(男はつらいよ13) #453

1974年8月 日本 104分

オープニングの夢はおいちゃんとおばちゃんの墓。よくおいちゃんは夢の中で死んでる。

今回の寅さんは一味違う。とらやに戻って結婚話を切り出す。さくらと社長と3人で相手(高田敏江)に挨拶に向かうが、丁度蒸発していた旦那が戻る報せを聞く。社長と飲み明かした明くる日、置手紙を置いて旅に出る。

旅先の津和野で偶然会ったのは、第9作のマドンナ歌子(吉永小百合)陶芸家と結婚し幸せだったと思っていた彼女、なんと旦那が病死し、姑らとつらい生活を送っていた。歌子の身を心配した寅はすっかりやつれて柴又に帰る。

またいつもの喧嘩が始まり、旅に出ようとしていたところに歌子がやってきて、とらやの2階に下宿することに。寅は世話を焼いて、歌子の父(宮口精二)のところにまで行ってしまう。お偉い父親と直談判するのは8作目の志村喬に続いてのシーンだが、名優を相手にいつもの調子で立ち向かう渥美清の姿はいつまでも記憶に残る顔合わせです。

さて、別れも必ずやって来る。ずっと歌子に2階にいて欲しい寅だったが、自立を目指して歌子は大島で障害者支援へ旅立っていく。遠くで打ち上げられる花火を見ながら笑顔で見送るしかない寅次郎であった。

今回の泣き所
・宮口精二演じる父親が、とらやで吉永小百合に語るシーン。タバコをすいながらゆっくりと話す。特に感激する台詞ではないのだが、どんな感動的な台詞よりも重みがあって思いやりを感じさせる。当時は(今も?)こういう父親が多かったのだろう。

・とらやで幸せについて語り合うシーン。お金があれば幸せなのか?いつもおばちゃんは庶民的な考えで率直に意見を言い、博はちょっと違った視点から疑問を投げかける。寅やタコ社長がもみくちゃにして議論は終わるので、結論は多分わざと出さないようにしているんだと思うけど、笑える中になにかを考えさせるシーン。今回は手紙の中で歌子がそこを振り返り、現在の自分とフラッシュバックさせている。



posted by 映画のせかいマスター at 07:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする