2005年10月22日

セーラー服と機関銃 #457

1981年 日本 112分

角川映画の最高峰なんじゃないかと今でも思っている映画。なんと言っても当時絶好調(未だに多作なのは凄い)の赤川次郎原作、大ブレイクした薬師丸ひろ子主演の相米慎二監督作品である。

オープニングで死す組長はややコメディチックで、相続することになる一人娘の登場はなぜか校庭でブリッジしてる。(このシーン、ちょっと流行った)高校の友人は柳沢慎吾。この人青春ドラマの「決して恋人にはなれない男友達」が良く似合う。重いヤクザ映画とコメディ映画が一進一退しながら進んでいく独特の世界を構成してる。

薬師丸ひろ子の役はあくまでも女子高生の少女役。前半はフツーの日常生活、高校で絵を描いたり、部屋で風呂上りで寛いだり。ヤクザの世界に触れてだんだんと大人びていく。「カスバの女」を歌うところはグッときます。でも、少女から大人へ、という成長物語のようで、あくまでもやっぱりこの映画の中の彼女は最後の台詞にも象徴されるように最後まで少女だ。有名な機関銃をぶっ放して「カイカン」と呟くシーン。今見てもあの流れでなぜカイカンなのか「??」なんだけれども。それからラストの赤いハイヒールで街中でバンバンバンと子ども相手にピストルを撃つ真似。強調した「処女性」、その演出は現在も私の目に焼きついている。

そんで、テーマ曲がまたいいんです。来生たかおがセルフカバーした「夢の途中」とベストテンで2曲ラインナップされてりしてました。私はこの頃の角川薬師丸映画を見たらどの映画でもこの歌が脳内で流れてきますから(笑)

薬師丸の相手役が渡瀬恒彦だったことは実はすっかり忘れていたのだが、前述の柳沢慎吾の他にも豪華キャストがずらり。敵の組長はすっかり悪人顔になった佐藤允。独立愚連隊の頃の面影はいずこ??薬師丸をクレーンで吊り下げてセメントに漬けるという悪行三昧。「太っちょ」は三国連太郎。裏でヤクザとつるんでいる刑事に柄本明。藤原釜足、円広志なんかも出ている。

で、最後に一番最初の文章を覆してしまうんだけど、ずっと名作だと信じてきたが粗も多い。目の前で組員を殺されたら、女子高生の狼狽はあんなもんじゃなかろう、とか、そもそもがありえない設定だとか。でもでも、そこがこの映画の魅力でもあるわけで、すべてを許せる薬師丸ひろ子だったりするわけであります。

posted by 映画のせかいマスター at 07:29| Comment(6) | TrackBack(4) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする