2005年10月25日

影武者 #458

1980年 日本 179分

フランシス・F・コッポラやジョージ・ルーカスも製作に参加した黒澤明監督の後期の作品。カンヌ映画祭でグランプリを受賞。三船敏郎が離れ、当初主役を予定していた勝新太郎とも揉めて結局仲代達也主演に。

冒頭の引いたカメラで処刑される予定の盗人が武田信玄に似ていたことから何かに使えそうだという話から始まる。後日銃弾に倒れた信玄の意思を汲み、死去の知らせは3年は封印することに。信玄の密葬が信長側の侍にバレバレなのを見かねた盗人は自ら影武者を志願することになる。敵を欺くには味方から、幾多の目をかいくぐってだんだんと本物のように振舞い、信玄に近づいていく。

やっぱり偽者であるという悩みの盗人の夢のシーンは、のちの「夢」を髣髴させるつくりで、怪しげな世界が展開されている。一方、合戦シーンや凄い数の兵士たちの迫力は相変わらずものすごい。

けれど全体を通してみるとなんとなく消化不良。それはやっぱり絶対的な存在がないことじゃなかろうか。これまでの黒澤映画で三船敏郎がやってたような決して負けない強者をつい探してしまうんだけど、今回の仲代達也はあくまでも影武者、部下の大滝秀治なんかにも邪険に扱われてしまう。本当に天下を取ったような動きが少なくてもっと見せて欲しかった!もしかして勝新さんの降板もそこへんかな??繊細な部分ではなく豪快な部分をクローズアップした方が好きなんだけど。

往年の黒澤映画のキャストたちも大挙出演しているが、顔のアップが少なく、誰が誰だかわかるのは萩原健一くらいでなのがやや残念。特に山崎努。仲代と顔似すぎ。

posted by 映画のせかいマスター at 07:59| Comment(2) | TrackBack(0) | か行の映画(33)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする