2005年11月08日

男はつらいよ 寅次郎相合い傘(男はつらいよ15)#464

1975年8月 日本 90分

海賊船に乗ったさくら達を奴隷商から助ける寅次郎。という夢からスタート。これまでのシリーズ本編に出演した上條恒彦、米倉斉加年が海賊役で出てる。

いつもなら夢から覚めた寅の帰宅で始まるが、今回はなかなか帰ってこない。代わりにエリザベス女王のTVに釘付けのとらやにやってきたのは11作目のマドンナ・リリー。前回すし屋の女房になってたが、離婚しまた歌いながら旅をしているようだ。一方寅次郎、ひょんなことから会社の重役・兵頭(船越英二)と旅をしている。函館の屋台ラーメンで2人は再会。長万部、小樽と旅をする。

今回はちょっとシリーズの中でも異色作。と言っても山田洋次監督得意のロードムービー風のつくりである。もっとも年がら年中旅をしている寅さんなので毎回ロードムービーなわけなんだけど、「男はつらいよ」では故郷の柴又が一つのテーマであるためじっくり旅を追う事は少なかった。そこへ、女版寅さんのリリーを絡ませることでうまく場面の展開に成功している。さらに船越英二がうまく場を中和してる。初恋の人を訪ねていくシーン、何気に哀愁が漂っていたが、去っていく船越をみて、まあそんなもんだよなあと妙に納得したりする。

最後は喧嘩別れする2人だが、柴又に帰ってきた寅次郎は反省。そこへリリーが現れ・・・。柴又では腕を組んで買い物に行ったりかなり良い雰囲気の二人。ついには寅さんの嫁さんになっても良いとまで言うリリーだったが・・。

15作の中で私的にはぴか一の作品。タイトルでもある相合傘のシーンは印象深い。「濡れるよ」「濡れたっていいじゃないか」「風邪ひくよ」「風邪ひいたっていいじゃないか」とらやの番傘がくるりと回る。

本音でぶつかり合うリリーと寅。言い過ぎて喧嘩になってしまうところは小学生みたい。どう見てもお似合いの二人だったんだが・・。

寅さんトリビア
・船越英二の娘役で前年「愛と誠」でデビューし、役名がそのまま芸名になった早乙女愛が出演。ほとんど台詞もなく、子役みたいな感じ。

posted by 映画のせかいマスター at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする