2006年01月20日

網走番外地 #488

1965年 日本 92分

石井輝男監督、高倉健主演の全18作製作された人気シリーズ第一弾。白黒。

いきなり網走駅を降りたらなんにもない白銀の荒野。街どころか建物すらない。さすがに当時でもそんなことは無かったんじゃないかと思うけど、前半はモロヤクザ映画。昔の三流マンガみたいだった。頭のてっぺんに「仏」なんて書いてある人もいたりして。ん?マンガの方がこの映画を真似してるということかな??囚人の一人田中邦衛もマンガっぽい顔??

しかし中盤、刑務所の生活が映し出され、脱走計画を練り始めた頃から、この映画の凄さに気付き始める。「大脱走」などの海外の脱獄モノにも劣らない、脱走劇と個性豊かなキャラクターの数々が好演出をしている。脱獄モノとしてみれば、網走という雪の中に幽閉された空間は絶好の場所である。また刑務所の中の上下関係や、か弱そうに見えた老人(嵐寛寿郎)が実は・・であったり、その老人の名を借りて威張っていた部屋のボス(安部徹)とかの人間関係も面白い。脱走にはやる他の面々を横目に悩む高倉健が脱走に巻き込まれてしまったパートナー(南原宏治)もなかなかの個性派。

俳優もさることながらストーリーも秀逸で、後見人であった丹波哲郎が、可愛さ余ってどこまでも追いかけてきてのあのラスト。渋いっすねえ。有名な手錠を蒸気機関車で切るシーンは手に汗握る。網走というロケーションを十分に活かして画面狭しと名優たちが暴れまわる。語り継がれる名作に違いない。


posted by 映画のせかいマスター at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする