2006年02月27日

姿三四郎 #500

1943年 日本 97分

黒澤明の記念すべき監督デビュー作。1943年の作品ということもあってか、作品の一部は戦争のどさくさで紛失してしまったらしい、しかも監督も知らないところで・・ということを冒頭のテロップで知らされる。流石に映像の随所に明暗があったりはするのだが、黒澤映画の「きれいな白黒画面」も所々健在。ややストーリーは荒唐無稽な部分も無きにしも非ずだが、そんなもんだろう。どうやらカットされた部分に三四郎の人情的な色恋などが含まれていたようだ。

主演の藤田進は、その後の黒澤映画にも数多く出演、「隠し砦の三悪人」では三船敏郎と武術で対決している名シーンがある。他には「モスラ対ゴジラ」や「網走番外地」シリーズ、「ウルトラマン」!にも出演。「探偵物語」にも出てたみたい。

志村喬も三四郎の対戦相手として登場。わーこの頃からめっちゃ悪人顔〜!当時38歳くらいだけど、全然変わらない〜!ブッ飛ばされ方が良かったです。

同じ話を岡本喜八監督も映画化しているのでそっちも気になるところ。

posted by 映画のせかいマスター at 20:28| Comment(10) | TrackBack(2) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

マルタイの女 #499

1997年 日本 131分 伊丹十三監督作品

伊丹監督第10作目であり、遺作でもある最終作。いろんな意味でネタ満載。ドタバタを昇華させた点では面白いと思った。さあ、どこから書き始めよう。

カルト教団
作中にオウム事件の例えがあったが、まさにそれらしきカルト教団と戦う。逮捕された男(男闘呼組の高橋和也)を取り調べる時にあっちの世界から現世に持ってくるため家族の話をして脱洗脳していくあたり、実際のオウム事件の取調べのドキュメンタリーでみたのと全く同じ。

名古屋章
今は故人だけど、ねっちり取り調べる役が名古屋章さん。渋ーい!

マスコミ
主人公である女優のビワコが戦うもう一つの敵が「マスコミ」どこで聞きつけたか知らないが、速効で病院へ警察へ自宅へ裁判所へと大挙押し寄せてくる。ビワコが下り坂女優なので、弱きをくじく設定ばっちり。

マルタイ
そもそもこの映画、「ミンボーの女」でマルボウに伊丹監督が傷害を受けた体験から作られたようだが、マルタイを守るべき刑事さんが秀逸。強い用心棒っぽくはないが、締めるところは締める。西村雅彦が、舞台上のビワコを警備するため成行上役者として舞台に上がり、戦うシーンでつい相手を倒してしまうところ爆笑。

撮影裏話的
楽屋やオフタイムでの女優の過ごし方などギョーカイ裏話も満載。宮本信子が包丁で血しぶきをかけられるところの撮影シーン、もっと爆笑。あれは出血量多過ぎでしょう(笑)

ラスト
直接対峙するかと思いきや、なかなかカッコいいラストに。含みがあってよかったです。

チョイ役
よーく見ないと気づかない大物俳優もあちこちで登場。結果的には伊丹監督の遺作に華を添える形になっちゃった。

なーんてところかな


posted by 映画のせかいマスター at 19:13| Comment(3) | TrackBack(3) | ま行映画(17)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

更新停滞中

すっかり更新が滞っております。土日がつぶれてるんで映画を見る暇が無いのが一番の原因なんだけど、ビデオとDVDが移行期でビデオで撮ったらビデオでしか見れないというのも一因であります。趣味が映画以外にいってるっていうのもありまして・・・。巡回していただいている方やコメントトラックバックをいただく方には大変申しわけないのですが、ほとんど更新の時間がありません。

ブログって流行っていますけど、ハードだけならここまで来てないですよねえ。どのブログ見てもホント面白い!プロが書くお堅い文章より数倍面白いし、こういう文体が出てきたのって、日本文学史に残る転換期じゃなかろうか。最近はマンガがネット配信されるようになったこともあって、かつて血沸き肉踊った北斗の拳とかの名作らをぱろったブログが数々登場、かるーく読めてしまったり、個人で書いているとは思えない程の詳しい記事があったり、感心してしまいます。
もはや書いてるより読んでるほうがいいかも!なんて・・・。素晴らしことなんですけど、やっぱり期待が大きいとそれだけ更新の速さを期待せずにはいられませんよねえ。

これからもマイペースで行きたいと思います。読んでいただけている皆様、どうか温かく見守ってくださいませ。では〜!
posted by 映画のせかいマスター at 21:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月08日

網走番外地 北海篇 #498

1965年 日本 90分

再び網走刑務所に戻ってきた健さん。部屋には田中邦衛、仏マークの人、由利徹と砂塚秀夫のおかまカップルなど、個性派も揃った。もちろんアラカンさんも健在!さあ、第1作目以来の脱獄か?と思わせておいてあっという間に仮釈放。前回、何人もぶった切っておきながら、ちと早いんでないかい?

・・ということは置いといて、4作目もまたいろんなことが起こるノンストップムービー!同部屋だった弟分の頼みで訪ねた運送屋で、トラックでの輸送を一台引き受ける。移動中、荷台へのあいのり客が一人増え二人増えしているうちについには安部徹率いるギャング団が乗り込んでくる!バラバラの6人だったが、だんだんとドラマが生まれてくる。

前回インパクトのある役だった杉浦直樹は、別の役で登場。前回の1作限りのキャラは残念なのでまたどこかで復活して欲しいものだ。が、今回も美味しい役どころで、ホステス母子と奇妙な友情を芽生えさせている。もう一人のツンケンしたお美人ちゃんも、トラックが進むに連れギャングの子分に心を開くようになる。そしてなんと言っても大原麗子。ショートカットで若ーい。かわいー!!今回のマドンナであります。

んで、ギャング団の狙いは麻薬の精製。場所として冬の雪山を狙ったわけである。用が済んだらお役御免で健さんをトラックもろとも消そうとする。トラックのブレーキが壊れ健さん危機一髪!そこを救うのは・・・なんとまさかまさかのアラカン!刑務所で出てきたので2役目だ。しかも鬼虎さん役である。裏をかかれたぜー。

それにしてもここからは笑えてしまう。遠くからブレーキが壊れて爆走中のトラックのタイヤをパンクさせるほどのゴルゴ13なみの腕を持つ鬼虎さんもなぜかギャングとの銃撃戦では外しまくり。つーか、そもそもなにゆえあんな山奥で狩りをしていたのだろう??トラックもブレーキは壊れハンドルが外れ、運転しながらペンチで直す健さん!達人ですねえ。しかもラストシーンは思わず爆笑モノ!!おいおい一体どうなってしまう??

続きも気になるが、wowowでの放送はここまで。全18作。残り14作、いつか見てみたいものだ。


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2006年02月06日

十二人の怒れる男 #497

1957年 アメリカ 95分

1部屋の中で12人の登場人物が物語を作ると言う限られた舞台の中で名作と言える作品に違いないのだが、ついつい先に見た12人の優しい日本人#218と見比べてしまう。もちろん12人の優しい日本人(以後三谷12人、本作のほうをフォンダ12人と記。)がフォンダ12人をモチーフにした事は間違いないのだが。

フォンダ12人の魅力はその斬新な設定と緻密なストーリーだけではない。私が思うにその設定の中で謎解きミステリーの要素をしっかり果たしていることにある。事件の起こった部屋の見取り図や、ナイフの柄や刺さった角度。実際に事件の映像や関係者が全く映し出されていないにも関わらず、しっかりと事件に迫っている。反面三谷12人では謎解きの要素しかも事件に絡む要素をほとんど排除したことが魅力となっているのは三谷氏の狙いだろうか。

絶対有罪と思われていた事件、容疑者の弁護士もさじを投げ証言も固まっているにも関わらず、たった一人の疑問が覆していく。その逆転劇が爽快感をもたらしているわけだが、本当に面白いのは当初有罪としていた他の11人が自分の意見を変えていくプロセスにある。彼らはいかにして堕ちたか。じっくりと味わえるつくりだ。この映画を見れば陪審員制度の重要性も理解できるというものだ。

関連記事
12人の優しい日本人#218

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2006年02月02日

コックリさん #496

2004年 韓国 92分

いやー怖かった。随所に見られるびっくり映像。びっくり音楽。韓国の田舎の景色も韓国映画好きには受けそう。ストーリーは・・もうこの際どうでもいいんです。たまーに必ず見たくなる韓国ホラー。それだけで十分!ややこしい話でもないし。。

コックリさんと言えばかつて「うしろの百太郎」や「恐怖新聞」なんかでかなーり流行したんだけど、未だに読まれてますからねえ。「恐怖新聞」は「予言」っていう映画にもなったし・・。永遠のテーマかな。そういえば「分身さん分身さんおいでください」って日本語だったと思ったけど日本からの輸入なのだろうか?正確には「分身娑婆」と呼ばれてるみたい。

で、ラストシーンはどうなのよ?

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2006年02月01日

男はつらいよ 寅次郎春の夢(男はつらいよ24)#495

1979年 日本 104分

サンフランシスコで事件に巻き込まれる寅の夢からスタート。満男が英語の塾に行ってて、帰ってきた寅さんをタイガーと呼ぶ。「おじさん」のことを英語でタイガーと呼ぶと勘違いした寅さんは一杯食らわされたことに気付く。確か4作目ではワゴンタイガーという馬の馬券を買っていたはずだけど・・。そこへ虎が脱走したニュースが出ている新聞を持って社長登場!虎&寅でひと悶着あって旅へ出る。

寅さんがいなくなった後のとらやに珍客。アメリカ人の行商人(ハーブ・エデルマン)、いわば米版寅さんである。泊まる所がないのを不憫に思った面々は2階に泊めてあげることに。しかしそこへ寅さん帰宅。アメリカ人なんて大嫌いだと一席ぶっているところを鉢合わせしてしまう。

さて、今回のマドンナは香川京子と林寛子。満男の英語の先生。林寛子は若くて元気でイイ感じ。今では大御所キャラだけど・・。寅さんが恋するのは母親の香川京子、母子パターンが増えてきた。しかも今回はふられ方も唐突で、逆にスカッと笑えるんだけど、どちらかというと青い目の寅さんに話をもって行かれた感じ。

劇中、日本人とアメリカ人の違いは、っていう話が出てくるんだけど、最後はその通り二者二様のふられ方をする。また年賀状のオチも効いていて、英語で今はただ反省の日々を〜っていうのは笑った。いつもの劇団の蝶々夫人を見て感激するシーンまである。

桜井センリや犬塚弘と、寅さんシリーズにちょくちょく出てくるクレイジーメンバー。クレイジー映画よりも良い味出しているような・・。


posted by 映画のせかいマスター at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする