2006年04月22日

醜聞(スキャンダル) #522

1950年 日本 105分

この映画が作られて30年ほど経った1980年代、フォーカスフライデーでゴシップ記事は花盛りになった。対抗すべく、ビートたけしは講談社に軍団を引き連れて殴りこみ、記事を巡る賛否両論が取り立たされた。さすがに現代のほうが過熱しているので、この映画のようなことは日常茶飯事、もはや裁判を起こしても記事にもならない。そういう意味ではそれほどセンセーショナルには見れなくなってしまったが、それはそれで当時としては貴重な作品ではある。

映画の中で新進気鋭の画家と美女声楽家のスキャンダルがでっち上げられる。意を決して裁判に持ち込むが、ついた弁護士がいとも情けない。娘の病気の医療費のために、被告側から賄賂をもらい、弁護人としての役割をなさなくなってしまう。圧倒的不利に陥るが・・・。

日本では珍しい裁判シーンが多い映画。途中から弁護士、志村喬の複雑な心境が中心になってくる。黒澤監督の現代劇、三船&志村作品なので安心してみることができました。

ところで、声楽家を演じる山口淑子さんは、戦前には李香蘭の名前で国際的な声楽家として日本や中国で大ヒットを飛ばした人。シャーリー山口の名前でハリウッド映画にも出てるし、「3時のあなた」の司会や、結婚後大鷹淑子となって参議院議員も務めるなど多才なお方。


posted by 映画のせかいマスター at 07:00| Comment(0) | TrackBack(1) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする