2006年04月25日

果しなき欲望 #524

1958年 日本 100分

今村昌平監督。同監督の他の作品を見た時にちょっと難解で途中でやめちゃって、今回がその再チャレンジ版だったんだけど、こっちはコメディ風でめっちゃ面白かった。最近の映画って複雑になってしまうことが多いんだけど、単純明快でベタってのも良いもんです。

戦争中に隠した数千万円のモルヒネを巡り、5人が集まる。現場に近い家を借り、穴を掘って探し出そうということに。出だしから一人が強盗で捕まり、4人に。このヤクザの役が加藤武。若い!

ひたすら穴を掘って土は夜中に河辺に捨てに行く。この作戦に入ってしまうのが長門裕之。家を借りる時に大家さんがうちのプー太郎の息子を雇え、とゴリ押しで仲間入り。これが使えない、もてない、の役。ダミー会社なのに一生懸命働こうとする。隠された家に住んでいるのが長門の恋人。真下の財宝があるとは知らずに「最近家が傾いてきたねえ」なんて言ってる。ちなみに母親役は寅さんのおばちゃん。

5人の中の美人を競い合ったり、夜中にバケツ持って徘徊してるって噂を立てられたりしながら、地下トンネルは進んでいく。ところが、その商店街が条例で取り壊しになってしまう。残った時間は数日。急ピッチで掘らなければならない。そこへヤクザが脱走して戻ってくる・・・。

車なんて通常は通らない通りなんだけど、道路下のトンネルは車が通ると下から支えないといけないっていうのが、戦後の風景っぽくてよかった。トンネルを画面下、地上を画面上にアナログ風に撮った画面が何度かあったが、ドリフのコントみたいで面白かった。

さらに面白かったのが、近所の爺さんの高品格。お祭り代を取り立てに来て、文句を言う西村晃をなだめたり、ボケた振りしてちゃっかりしてる。この爺さんがラストを飾るとは夢にも思うまい・・。期待して見てて下さいよ〜。

クライマックスは出てきたモルヒネを奪い合う大死闘が繰り広げられることになるんだけど、騙し合い、すっぱ抜きあいの中で相変わらず惚けた長門裕之だけが振り回されていくのも最高!

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posted by 映画のせかいマスター at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | は行映画(37)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする