2006年05月10日

新仁義なき戦い #537

1974年 日本 98分

舞台は昭和25年広島・呉。旧シリーズの最初に戻った。山守組長・金子信夫以外は全てメンバーチェンジで、仁義なき戦いサブストーリーの開始である。広能昌三が元に戻ってもう一度呉から人生をやり直すと言えばわかりやすいだろうか。人気マンガ「代紋TAKE2」もこの設定からヒントを得たのでは??

で、菅原文太の役は三好万亀夫。その他も旧シリーズの人気メンバーがほぼ復活。宍戸錠なんかは梅毒で脳をやられたままだ。山守組から独立し呉を制圧しようとするのは元山守組員の青木(若山富三郎)。シリーズ初登場ながら貫禄ある組長の役。彼を狙うと豪語するが、実際には手も足も出ない田中邦衛は前シリーズの役を引きずっている感じ。渡瀬恒彦も然り。

ざっとストーリーは相手組の組長を菅原文太が殺害、8年後に出所するところまで前作どおり。戻ってきた文太を若山、中谷一郎、金子、田中らが歓迎し自分の懐刀にしようとする。内紛はまず若山が広島の海津組に接近した中谷を殺害、自らが海津組へ近づく。若山は文太を誘うが、文太はかわす。文太が一時四国へ行った間に若山は勢力を拡大していく。難波組二代目に自分寄りの室田日出男を推し、反対する松方弘樹を襲撃する。松方のム所仲間であった文太は山守の陰謀もあり、青木襲撃を決意する。

という昭和34年までの話となっている。出所してから1年間で、山守組長の暗躍を踏まえた呉での出来事である。前シリーズが実話を元にしているだけに盛り上がっておいて結局対決なし、なんて展開もまたリアルではあったが、今回はストーリー的には起承転結があって単純に面白い。ただやっぱり前作とキャラが被ってしまう。ま、それはそれで面白いのだが。さて新シリーズ3作では、前シリーズで獲れなかった(獲らなかった)山守組長の首を獲ってしまうのだろうか?・・と思っていたら、次からは話のつながりはないようだ。

深作欣二

posted by 映画のせかいマスター at 06:25| Comment(0) | TrackBack(3) | 仁義なき戦い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする