2006年05月27日

イヴの総て #550

1950年 アメリカ 138分 アカデミー賞作品賞

演劇界の最高の章を最年少で受賞したイヴ・ハリントンの授賞式の模様から物語は始まる。拍手喝采の大観衆と裏腹に前のテーブルに座る人々の表情は冷えている。語り部である批評家は、これから今ここで大スターに登りつめたイヴの総てをお話しようと語りかける。どこからみても華やかで純情可憐な若きスターはいかにしてその座を射止めたのか・・!

話は舞台のあと、楽屋裏で毎日じっと立っているイヴが、劇作家ロイドの妻カレン(セレスト・ホルム)に声をかけられて楽屋に案内され、マーゴに会い、自らの不遇な境遇を語ってマーゴの気を引くシーンにさかのぼる。実はこのシーン、キャサリン・ヘプバーン主演の『お気に召すまま』の舞台のあとのエピソードを脚色しているそうだ。マーゴの演技もモノマネが入っているらしい。

大女優マーゴ(ベティ・デイヴィス)とイヴ(アン・バクスター)。どう見ても憎憎しげな大物女優の貫禄たっぷりのマーゴ、謙虚で甲斐甲斐しく働くイヴ。きっとおとなしそうに見えて裏では腹に一物持ってるんだろうなあと想像できるのではあるが、イヴはなかなか本性を現そうとしない。それどころか益々イヴを応援する者が増えていく・・。そしてついにマーゴの代役として舞台に上がる。

ふーん、実際にありそうな話なんだと思いつつ、いつイヴの化けの皮がはがれるのか、と期待する。最近のメロドラマ風にイヴのキャラが一変することは無いのだが、途中で一本筋の通ったところを見せ始める。カレンと対決するシーンはついに出た!となんとなくスッキリしてしまった。

そして総てはイブのシナリオ通りであることが判明し、ラストは皮肉にも歴史は繰り返すことを示唆するような終わり方で劇作家の一言がまたおかしいのだけれど、最初から最後までキャラが崩れなかったイヴとあたふたしてた大物マーゴの対比がおもしろかった。

posted by 映画のせかいマスター at 08:41| Comment(2) | TrackBack(1) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする