2006年06月24日

蘇える金狼 #566

1979年 日本 131分

松田優作のアクション映画。Gyaoで特集やっていたのでまずは一発目。松田優作の役は1億円強奪犯人。いつもは普通のサラリーマンだが、目的のためには人を殺し、女を騙し、戦場へ飛び込むことも厭わない。これだけの大風呂敷の話を一人で引っ張っていっているのは、松田優作という俳優さんならではだ、としみじみ思った。コミカルなシーンもベタにならず、ストーリーに緊張感を持たせつつ、独自の世界を築いている。こういう世界を作れる俳優が何人いるかと思うと、やっぱり若き逝去が悔やまれますね。

さて、この大藪春彦氏の原作は、企業の上層部が私欲を貪っていることを知った一介のサラリーマンが会社を乗っ取ろうとする経済小説である。映画では1億円強奪のシーンから始まるので、背後はぼやかしているが、途中から出てくる桜井(千葉真一)そしてその背後に控える経済界の大物・鈴本(安部徹)らによる、企業への恐喝事件に、上層部成田三樹夫の愛人である風吹ジュンを麻薬で誘惑し、横取りを企むわけである。1億円の強奪も序章に過ぎないと言う壮大なストーリーに展開する。それでも見ている人のほとんどは松田優作サイドに立った視線で見ているだろうし、自分に代わって企業の上層部の悪に鉄杭を打ち込む姿に共感するのだろう。


posted by 映画のせかいマスター at 08:26| Comment(2) | TrackBack(2) | や行映画(9)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする