2006年06月28日

CURE #570

1997年 日本 112分

凶悪殺人事件が起きる。犯人は呆気なく捕まり犯行も自供、捜査に当たった高部(役所広司)は釈然としない。一方で海岸で発見された男間宮(萩原聖人)は意味不明の会話を繰り返す。男に関わった人物が次々に同じような殺人を繰り返す。

精神異常とマインドコントロールによる殺人を、ハリウッドサイコサスペンスばりの展開で送る。優秀な刑事の高部とどう見ても怪しい間宮の対決は、刑事がどうやって犯人を追い詰めていくかに焦点が当たる・・はずだった。高部の妻が精神病であること、間宮の相手を交わしつつ自分のペースで進める話術により、次第に強弱が逆転してしまう。記憶喪失で最初はちょっとかわいそうな感じさえしていた間宮。だんだん凶悪な部分が垣間見えてくる。そして高部がいつ殺人犯に変わってしまうのか、というスリルが加わる。それまで何の徴候もなかった犯人が犯した突然の犯行という伏線がここで生きてくるのである。高部を別の角度から襲うストレスという要素を加えて、かなり強烈に恐怖が増すのである。そしてその恐怖の対象は「誰を殺すのか」へと変わっていき、どのシーンも見逃せなくなっていく。

後半もだれることなく恐怖は増強、ラストシーンも何気ないところでいきなりの・・で非常にショッキング。十分に怖かった。すでに10年経ってるけどもっと評価されていい映画ではなかろうか。


posted by 映画のせかいマスター at 06:08| Comment(2) | TrackBack(1) | か行の映画(33)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする