2006年11月25日

アバウト・シュミット #684

2002年 アメリカ 125分

大事なものはなんですか?と聞かれると「家族」とか「仕事」とか答えるだろう。「定年」を機に、そのうちの「仕事」がなくなり、自分じゃなくちゃできないと思っていたポストに数年しか勤めてない若造が座る。仕方が無い、あとは家族とのんびり過ごすか、と思った矢先、妻が急死する。

ただでさえ定年で生き方が変わるところに持ってきて、価値観までを変えざるを得なくなってしまう。その変化を主人公は、里親のアフリカの少年宛に手紙で綴る。ロードムービーで、いつもなら主人公が今まで気づかなかった何かを見つける、とか大事なものに気づく、ということなんだろうが、この話ではどんどん失っていくばかり。何も見つかりはしない。手紙を送られた少年もそれをわかりっこないのであるが、少年は手紙とお金のお礼に主人公にプレゼントを贈る。そこだけがせめてもの救いになっている・・・。

誰からも聞いたことは無いが、この映画のようなことは日常茶飯事ではなかろうか。高齢化社会の今、事実はもっと奇なりであるはず。そしてジャック・ニコルソンのように淡々と時間が過ぎているのであろう。非常に重要なテーマであるのだが、この映画のようにさらりと流すところは素晴らしい。あとジャック・ニコルソン最高!

posted by 映画のせかいマスター at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする