2006年12月09日

億万長者 #697

1954年 日本 83分 市川崑監督

市川崑監督作品を横溝正史以外で初めて鑑賞!なんだコメディが得意だったんだと妙に関心してしまった。この作品は1954年の作品だが、反戦の「ゴジラ」が作られていると思えば、この映画の久我美子は「平和を守るために原爆を作りましょう!」なんて街角で言いながらその辺の石を集めて原爆作りに必死になってる。シニカルな笑いが市川昆監督の味なのであろうか??これから何作か見てみようと思っている。

で、この話の始まりは25時を指している時計から始まる。「狂っているのは時計なのか、それとも人々なのか・・」その通り、金に狂って汚職を繰り返す汚職ニッポンの市川ブラック喜劇だ。

出てくる人は以下。

七人の侍の勝四郎役の木村功が主人公で、気弱な税務署員。貧乏な家に税金を取り立てに行くが、なかなかうまくいかない。他の税務署員は接待されてうまく誤魔化しているのにそれすらできない。そして無理に1万円を渡されて、ついに自分も汚職してしまったと自殺を考える。

たまたま居合わせた芸者の山田五十鈴が、彼を諭し、どうせなら日本の汚職を立て直そうと、はっぱをかけたばかりに、彼の調査ノートが露見して大騒ぎ。

この山田五十鈴さんの芸者、かなりイイ!台詞なのか本音なのかわからないような早口の言い回しで、結構「素」も出てるんじゃないかと思うんだけど、面白いですよねえ。

そして彼女に言い寄る議員の伊藤雄之助。捕まったって名前が売れたら良いんだよ、と不敵に言い放つが。。。

笑いどころとしては子沢山ネタ。税務署長は23人の子ども、税金の支払いを待つ貧乏一家は18人兄弟。芸者は13人の子ども。ちょっとベタかと思うけど。ラストのマグロを食べたら死ぬってのはよくわからなかったが、当時はそういうふうに言われていたんだろうか?あんなに美味しいのにねえ。


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ラベル:市川崑
posted by 映画のせかいマスター at 07:25| Comment(2) | TrackBack(0) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする