2007年01月03日

男はつらいよ ぼくの伯父さん(男はつらいよ42) #720

1989年 日本 108分

オープニングはタイトルのように、満男が語る寅さんをバックに電車の中でおじいさん役のイッセー尾形と揉める寅さんからスタート。今回から、ゴクミ4部作の始まり、満男の恋が主体になってくる。これには賛否両論あるようだが、寅さんシリーズで若手俳優の恋を寅さんが見守るのはよくあることで、第1話からの登場人物である満男の恋を寅さんがサポートするのは自然の成り行きだと思う。満男が寅さんの役割を継いで、シリーズが続いて欲しいという願望も勿論あるのだが、やはり荷が重いのだろう。Drコトーが大ヒットした今でもやっぱり寅さんの代わりにはなれないんじゃないかなと思うんで、当時吉岡秀隆さん、北の国からや、黒澤映画にも出ていたが、シリーズを引っ張っていくには批判の声もあったのかもしれない。

とらやの屋号がくるま菓子舗に変わったに続き、諏訪家が違う家になってる。持ち家で博の収入では新たに新築したわけではないだろうが、シリーズが新たに変化している感じがする。画面の質もなんとなく違和感が・・。博もそれまでは鋭い感じだったけど、ふつーのおいちゃんになっちゃってる。時代も昭和から平成に変わり、シリーズも転換点だろうか。

と、話は戻って満男はまだ浪人中、バイクで予備校に通う。引っ越していった後輩の泉ちゃん(後藤久美子)と手紙のやり取りが楽しみ、なかなか勉強が手に付かない。ふらりと帰ってきた寅さんが飲みに誘う。ちなみに役の上ではまだ未成年、飲酒させたら今だったら大問題になりそう。で、満男の恋の悩みを聞いた寅さん、二人で酔っ払って帰ってきてくるまやの面子と大喧嘩、翌日旅に出る。

そしてついに満男も泉を追って名古屋へ。バイクでやっと名古屋に着くが、バー勤めの母親夏木マリに泉は佐賀に居ると告げられる。その後転倒し、親切なおじさん笹野高史に助けられたと思ったらオカマだったりして、泉と再会。その晩泊まった相部屋の宿で満男は寅に会う。泉と満男が会っている間、泉のおじさんの焼き物の大家と話している寅さんは今回のマドンナ・壇ふみに会う。マドンナ登場はシリーズ最長時間とも言える1時間過ぎ。しかも家庭持ちで恋愛のれの字もなし。旦那が冷徹な高校教師で、満男を叱るが、寅さんがそっと反論。悟りを開いていますねえ。シリーズ中、もっとも冷静でカッコいいシーンではないでしょうか。

これまでのシリーズが好きだった人には、認めにくい部分もあるのかもしれないが、満男の恋もなかなか良かった。ヘルメットのままアイラブユーと囁いてキスしようとして頭をぶつけるところとか。もしもここから十数年、2人の共演が続いていたら・・・。夢とわかっていても願わずにはいられない。


ラベル:男はつらいよ
posted by 映画のせかいマスター at 20:01| Comment(0) | TrackBack(2) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする