2007年01月16日

時計じかけのオレンジ #733

1971年 イギリス 137分

原色の色使い、部屋のインテリア、ベートーベンの第九などのBGM、趣味がいいのか悪いのか、悪趣味に見える時も、チョー御洒落に見えるときもあり、不思議な映画だった。そもそも冒頭から無意味に人を襲撃する4人組。リーダーの男が主人公で、彼の語りで話は進む。ちょっと例えは違ってるかもしれないが、村上春樹の不思議な世界を映像にしてみました、って感じで、一体どうなってしまうのかさっぱり先が読めず、見てる間中ずっと頭の中は「???」なんだけど、面白くないというわけではなく、むしろ目が離せないくらい見入ってしまった。

因果応報的な面白さは勿論、主人公が自ら語る話でありながら、実は主人公はモルモットにしか過ぎないというエンディング、解釈もいろいろありそうだが、私はただその不思議な世界を楽しんだだけでした。

早送りとスローモーションを使い分け、音楽に合わせた映像や「雨に唄えば」を唄いながらのレイプシーンは、暴力でありつつもミュージカルのような錯覚に陥る。またいろんな映像マジックはここでも素晴らしく、特に作家の家の玄関や風呂の鏡を用いた二重写しの映像はきれいだった。オープニングや最後のクレジットもバックが鮮やかな色で映像マジックだと思った。

また作中で少年たちが使うよくわからない言葉は「ナッドサット言葉」というロシア語と英語のスラングで組み合わされた言語だそうだ。見ている間は最後まで気付かなかったんだけど、これ、近未来が舞台のSFだそうで。現代だとしても違和感は無かった。キューブリック凄い!


posted by 映画のせかいマスター at 07:26| Comment(0) | TrackBack(0) | た行映画(49)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする