2007年02月23日

黒の試走車(テストカー)#772

1962年 日本 黒シリーズ

自動車業界の産業スパイを描いた社会派作品。現代で言えばトヨタVS日産って感じの構図だけど、規模は小さいし、ローテクだし、現代に見たらややレベルは低い。もちろん当時は日本を代表する自動車会社の規模はこの映画くらいだろうし、まさか現代みたいになってるなんて想像もできなかったんだろうけど。道路も舗装されてないし、凄い山の中みたいな所も出てくるし、日本がいかに進化したかよくわかります。

・・という点を除いたら、なかなか面白い映画です。自動車業界でピンと来なかったら、地方の小売業とかに当てはめてみてもいいでしょう。新車のデザインがライバル会社に盗まれた。あとは価格競争。発売日までスパイ合戦が繰り広げられる。会社の対面のトイレから会議を盗撮し、口の動きを読む、とか、恋人をバーに送り込み、ライバル会社の重役を誘惑させるとか、やっと価格競争に勝利したかと思ったら、発売当日にその車が事故を起こすスキャンダルとか。

そしてスパイは割れ、黒幕は意外な人物であることも判明するのだが、主人公の田宮二郎は会社のために人格をも厭わないスパイ合戦に嫌気が差して退社する。現代ではこれくらいのこと当たり前になっちゃって、誰も悩んだりしないんじゃないかなあ。もしかしたら現代人が忘れてしまった大事なことをこの映画は思い出させてくれるのかもしれない。

しかし、いつの時代でも同じようなことしていますねえ。どんどんハイテクになってきてるんで、裏では凄い争いが繰り広げられてるのかもしれない。

posted by 映画のせかいマスター at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の映画(33)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする