1955年 日本 121分
織田作之助の有名小説を豊田四郎監督が映画化。原作は青空文庫で読めます。
森繁の大阪弁は最初は違和感があったけど、慣れてくるとその流暢さに驚く。キャラ自体がボンボンで、決していい人ではないけれど、悪人にも見えないし、妻子がありながら芸者と駆け落ちし、その芸者に食わしてもらうという役を十分に演じてる。やっぱこの人食えない人だなあ。
芸者役はおなじみ淡島千景。いろんなところで共演してるけど、この役が一番かわいい。おばはんと呼ばれつつ、夫婦間の微妙な力関係を表してる。
なんだかいい雰囲気が漂ってる。名作の風格でしょうか。
森繁久彌