1964年 日本 94分
クレージーシリーズと別枠の日本一シリーズ。今回もまた植木節が炸裂し、高度経済成長中の日本で松下をモデルにしていると思われる巨大電気企業で採用試験に落ちたにもかかわらず臨時雇いの守衛からスタートして出世街道まっしぐら。
いつもながら見てておもしろいし、ヒントになるものはたくさんあるんだけど、毎回同じような誉め言葉なのも面白くないんで、ちょっと別のことを書きます。
当時と現代で違うこと、「売るものがあった」ってこと。もちろん現代で無くなったわけじゃないけれど、劇中の増益電気みたいなところでは、現代では開発部門もかなりハイレベルで再分化してて、ちょっとやちょっとじゃ入り込めないでしょう。
こういう立身出世話は、確かに夢があるけれど、近年の起業ブームに乗っかって、成功したらまだいいけど、1年も経たずに閉鎖したミニ企業がたくさんあるらしく・・。この映画公開当時と現代では夢の見かた、夢の諦めかたが変化しているのは間違いないことです。
・・・なーんちゃって、難しいことを考えずに見ますね。