1993年 アメリカ 195分
ユダヤ迫害どころじゃないね、殺害。しかも無差別殺人。白黒の画面が無機質で、いきなり目の前で起きる殺人シーンが続く。「今日はいい天気だなー、ユダヤ人でも殺すか。」って感じで、そこには何の理由もないし、また映されない。これを映画で表現するの凄いことだ。
女の子の赤い服は色具合がまさに黒沢明の「天国と地獄」。印象的な色である。2回目に出てくるときは泣けてきた。こんなに長時間ひどい映像の繰り返し。プライベートライアンでもそうだったけど、スピルバーグ監督、殺害シーンのリアルさは超一流。死体を焼くところ酷さ最大!
ボカシなしの老若男女の裸体とか、パートカラーの光る蝋燭とか、印象的なシーンも多いが、戦争映画をこういう形で作っちゃうとは極まれりって感想です。
スティーヴン・スピルバーグ
アカデミー賞作品賞