2011年06月27日

裏切りの街 #1396

三浦大輔率いる劇団ポツドール。初めて見た。wowowで編集された舞台なんだけどドラマみたいなカメラワークで迫る3時間に、釘付けになった!

2ショットダイヤルで知り合ったフリーターで彼女にお小遣いを毎日2千円もらって怠惰な毎日を過している男と、毎日TVばっかり見ている専業主婦。お互いそれぞれパートナーがいて、特別不幸なことは何も無いんだけど、特に恋愛感情もないまま惹かれ合う。結論を先延ばしにするだけで逃げてばかりの二人。そんな二人に子どもが宿ってしまう。

3時間だけど、いろんな事件が起こるわけではない。1本の軸に沿って延々と続いていく感じ。だけども、飽きさせないどころかどんどん引きこまれていく。なんだかどーしようもない人たちばっかり出てくるような気もするが、それもまたリアルだと思わずにはいられない。

うまく説明できないくらいの現代を写す鏡だ。なぜか共感する。俺もまたどうしようもない人間ってことか。いや、でもきっとみんなも共感すると思うよ。何に対して??うーむ、やっぱり説明できない。

俳優さんたちが上手いのは間違いない。会話に引き込まれてく。でもそれ以上の何かがあるし、それは舞台の上にあるだけでは決してないような気がするのだ。この劇団、要チェックです。
posted by 映画のせかいマスター at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月22日

人間失格 #1395

2009年 日本 134分

太宰治の小説は読んで感銘してた・・気がしていたが、映画見ると、すっかり忘れてしまっている自分に気づく。もう本読むのやめようかな!ここまで覚えてないと(笑)

小説はあくまでも小説なのか、太宰本人の自伝なのか、本人しかわからないところのようだ。映画では、中原中也が出てきたり、自伝っぽい作りになってる。オリンピックで水泳の前畑選手が金メダルを取るところが聞こえにくいラジオで熱心に聞いている件があったりもする。ソッチの方が感情移入しやすくって、映画は映画で楽しめる作りだった。太宰治というキャラクターが、非常に魅力的に描かれていた。

映像美を感じさせるシーンも多々あった。ある色だけを際立たせる映像は、今後の映画界の発展をイメージさせる。
posted by 映画のせかいマスター at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | な行映画(8)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月20日

おとうと #1394

1960年 日本 98分 市川崑監督

昭和35年だから、白黒全盛の時代にカラー作品しかも、「銀残し」っていうらしいんだけど、白黒で言えばセピア色にするみたいな、カラーを少し古い作品みたいにする処置を施している。よくわかんないけど、キレイな映像だった。岸恵子の唇や高島田をまとった着物、ちょっと控えめな感じもしながら、頑固な部分もしっかりあって、なんか美しいんだよねー。

弟役の川口浩も、放蕩を繰り返しながら、ふと気づけば肺病であっという間に・・・。現代ならば治せる病気なんだろうけども・・。そんな弟を看護して、自分は結婚もせずにいる姉を、後妻である田中絹代が、婚期が遅れるのは自分のようで可哀想だと、半ば嘲笑的に訴える。

BSの山田監督が選んだ日本映画100選のひとつだが、この作品のオマージュで、同名の映画おとうとを撮ったらしい。病院でリボンをお互いの手に巻いているシーンもいれて。このころの市川映画は、こんな美しい感じのが多かったですね。日本映画の歴史を作ったのは間違いないでしょう。
posted by 映画のせかいマスター at 15:53| Comment(4) | TrackBack(0) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パコと魔法の絵本 #1393

2008年 日本 105分 中島哲也

前に書いたhttp://eiganosekai.seesaa.net/article/106268672.htmlの映画版。訳ありの人物が集う暗い病院に入院してきた記憶が一日しか持たない女の子。病院一の嫌われ者のおやじがだんだんと変わっていく・・。

暗い病院がここまで!というくらい素敵な映像に仕上がっていた。どーみても狙っているギャグはコメディTVみたいで映画っぽい感じもしない部分もあったけど。絵本の世界観も素晴らしく表現されていた。
posted by 映画のせかいマスター at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | は行映画(37)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月18日

中島哲也

はの字忘れて(1982年)
バカヤロー! 私、怒ってます 第二話 遠くてフラれるなんて(1988年)
夏時間の大人たち(1997年)
Beautiful Sunday(1998年)
下妻物語 #1391(2004年)
嫌われ松子の一生 #878(2006年)
パコと魔法の絵本 #1393(2008年)
告白 #1392(2010年)
渇き #2219(2014年)
posted by 映画のせかいマスター at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 監督別リスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

告白 #1392

2010年 日本 106分

面白かった。全てちゃんとつながってて、現代社会における問題点がそれぞれに展開されてて、恐怖とスリルで展開され収束していく。中島哲也監督もこれまでのカラーを活かしつつ、コメディっぽい部分を封印してシリアスに迫っている。こっちの路線で行けばものすごい作品を何本も作れるんじゃないだろうかこの人!

現代小説を見直しますねえ。
僕らの時代っていうフジテレビの日曜朝の対談番組に湊かなえと有川浩、万城目学が出てた。現代のバカ売れトリオだ。どっかしら新しいものを感じる。

posted by 映画のせかいマスター at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の映画(33)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月15日

下妻物語 #1391

2004年 日本 102分

中島哲也監督。と言っても公開当時は全く知らなかった。嶽本野ばらの原作の方に注目してた。というかされてた(と思う)。今になって見てみると、中島監督の世界、なかなか凄いじゃないですか。もうすぐ見る予定の最新作は、シリアスタッチっぽいけど、どう生かされているのだろうか?わくわく。

みんな似たようなこと書いてるだろうけど、まずは色使いが凄い。映像のアップやストップモーションの使い方も、一見なんじゃそりゃ、って思わないこともないけど、風景などバックとよく合ってて芸術的なんだよね。

それにしても深キョンかわいー。この頃良かった 土屋アンナも最近はロボットっぽいけど・・。
posted by 映画のせかいマスター at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月14日

キューポラのある街 #1390

1962年 日本 99分

キューポラという煙突が特徴的だった埼玉県川口市を舞台に、今では見られなくなった風景の中、貧しくても明るく希望に満ちた子供たちが印象的だ。現在も似たような感じなのかもしれないが、現代の子供たちはこの映画の人々のような明るさがあるだろうか?時には大人にも負けず、小さいながらも自立して生きていこうとする強さ、もしかしたらもう二度とこの時代の強さを身につけることはできないんじゃないかとさえ思ってしまう。

中でも主人公役の吉永小百合は、活発な中学生で、親の代わりにパチンコ屋(玉の入れ方がすごい!)で働いたり、ヤクザの事務所に怒鳴りこんだりする反面、貧乏であることの弱さに悩んでいる。それが絶望的な暗さではないところが救いである。

作品のテーマの中に在日朝鮮人の帰還事業がある。詳しくはよくわからないけれど、複雑なテーマをしっかりと描いている。

いろんなことを考えさせられる映画だ。名作と言われるだけのことはある。
posted by 映画のせかいマスター at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の映画(33)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月09日

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら #1389

2011年 日本 125分

原作読んでいないけど、2時間に頑張って詰め込んだ感じ。弱小チームが2年で甲子園に行くまでが2時間なんだから。前半はドラッガー、後半はスポ根、伏線は上手いこと張って、メンバーもそれぞれ活躍の場があったけれど、いろんなドラマを詰め込んでましたね。

でも、私は満足でした。スポ根最近涙腺を刺激するんですよね。チームワークとかついほろっとしてしまう。おすすめのスポ根映画があったらぜひ教えてください。
posted by 映画のせかいマスター at 07:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ま行映画(17)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月04日

八日目の蝉(NHKドラマ)#1388

映画館に観に行こうかと思ってたら、NHKで再放送されていた。映画館行かなくてよくなった(笑)

誘拐した子供とどう5年間も暮らしてきたかという、社会的にはアンダーグラウンドな世界がよく描かれていると思う。原作は読んでいないが、放送されてないエピソードもあるのだろうか?やっと戻ってきた生みの親との生活は決して幸せとは言えるものではなく、育ての親と同じような人生を歩んでしまう女。

ラストシーンのニアミスが刹那的だった。

現代小説も面白い。よくこういうストーリーを思いつくものだ。
posted by 映画のせかいマスター at 07:21| Comment(0) | TrackBack(0) | や行映画(9)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする