2009年 日本 119分
「勧善懲悪でもなく、どう落ち着くかわからない」というのを勝手に自分の中で「現代小説」と位置づけている。伊坂幸太郎原作のこの映画も間違い無くそんなジャンルに当てはまると思う。
グラフィティアートと放火犯の関係、あまり似ていない兄弟、過去の事件との関係・・。兄弟とその両親の家族を中心に描かれるので、おそらく兄弟が鍵を握っているものと思いながら見ていく。この話はどうなれば終わりなんだろう、何を持って完結とするのか、あやふやなまま見終わる。それでいて消化不良感は全くない。
原作は登場人物も多く、もっと面白そう。映画の中ではピエロが出てくるのがエンディングだったけど、きっと原作にはところどころに伏線として張られているはず。伊坂小説、読んでみるかなあ。