2012年12月20日

霧の旗(松本清張ドラマ1991)#1752

松本清張作家活動40年記念

もう何度も映像化されている定番。今回は主人公の女を安田成美、弁護士を田村高廣。田村兄弟は存在感がありますね。田村高廣は最初見た時は印象に残らなかったのだけど、嫌味のない外見から、いつの間にか見るものを魅了する。このドラマは捜査の進み方を細かく描いていて、死体の写真から状況を推理したり、最近のドラマでは規制かかって出てこないようなシーンも。夜の公園のシーンで何気なくいちゃつくカップルが写ってたり、いい時代の土曜ワイド劇場ですな(笑)

あらすじはわかっているものの、主人公が復讐するアイデアは何度見ても秀逸。弁護士の愛人が殺人事件の犯人にされてしまい、重要な目撃者として主人公がカギを握る立場になる、っていう、すごい偶然もこの設定の前では必然に思えてしまう。逆恨みとしか思えないむごい仕打ちなんで、女の役はどこか憎めないところがある女優さんじゃないと務まらない。その点若き日の安田成美はおよそサスペンスには似つかわしくない魅力でイイ。

霧の旗(松本清張ドラマ) #651
霧の旗 #1257 松本清張、山田洋次
霧の旗(松本清張ドラマ1991)#1752
霧の旗(2003年松本清張ドラマ)#1532
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鬼畜(松本清張ドラマ2002)#1751

火曜サスペンス劇場1000回突破記念作。

ある日愛人が3人の子どもを連れてやってきた。しがない印刷工場の個人事業主の亭主(ビートたけし)は、子どもを引き取るが、次第に生活が圧迫していく。妻(黒木瞳)も子どもたちをもてあますようになる。そんなある日一番下の乳児が事故で死んでしまう。この日を境に子どもたちを疎ましく感じるようになった夫婦。ついに2番めの子どもを花火大会のドサクサで捨ててきてしまう。

イメージ的には愛人役の室井滋のほうが妻で、黒木瞳が愛人なんだけど、黒木瞳は妻役でなければ成り立たない。なぜならタイトルの鬼畜が指すのは、少なくともこのドラマでは妻のほうだからだ。あなたの子どもじゃない、と夫を説得し、子どもを消すよう諭す。そもそも最初の事故も事故だったのかどうか疑わしい。愛人と対峙しても怯むこと無く、町工場の妻の強く生きる様を演じている。

そしてやっぱりたけし。清張ドラマでは刑事役が多いが、この人はやっぱり犯人役が似合っている。役者の仕事は制限しているのか、なかなかお目にかかれないが、存在感は抜群だ。貴重な犯人役を存分に楽しんで見れた。

原作も読んだが、最後にバレるトリックは印刷工場に勤めていた清張ならではの、印刷の石である。クライムノベルの先駆けとして、良いドラマだった。

鬼畜 #1254 松本清張
posted by 映画のせかいマスター at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 松本清張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする