2012年12月31日

一枚のハガキ #1755

2011年 日本 114分

新藤兼人監督が98歳で撮った作品。今年亡くなられたので遺作となった。映画界には元気な方が多いけど、流石にこの記録は抜かれないだろう。てか、記録とかどうでもいいくらい、迫真の作品。

戦争で家族を失って、残った人間もまたつらい目に遭う。一枚のハガキの返事も検閲のため書けないまま戦死した男の代わりに、メッセージを伝えに行った戦友が男の妻と会話を交わし、食事をして、なぜ男は死んで自分は生きてるのか、悩みを共有してく。

川の水をくみ、火を焚いて、お金は無くとも、スローライフでひつそり生きていく。そんな大竹しのぶの迫力ある演技にド肝を抜かれ、KY?ぼいけど人情味溢れる大杉漣に古き良き時代を感じながら、主人公の豊川悦司が再生していく姿が力強くて良かった。

当事者たちは、こういう風に戦争を感じていたんだな、と思いつつ、いい映画でした。

posted by 映画のせかいマスター at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする