1999年 日本 112分 矢口史靖
矢口監督の初期の作品。この人の映画面白い。多分私に合っているというか趣味とか笑いどころが同じなんだろう。この映画も最初のしょーもない店長の悪ふざけ(これも主人公安藤政信の気の弱いところを語るためのエピソードになっている)からヤクザの車にぶつけて、事務所に連れて行かれるところから、いいテンポで進んでいく。同時進行で石田ひかりの看護婦さんが事件に絡んで、そんなわけないやんけというぶっ飛びエピソードをはさみながら、二人で逃避行する恋のロードムービーになっていく。いちいち伏線が張られていて、すべての(くだらないのも含めて)出来事があとから効いてくる。最初に店長が嘘の電話番号を伝えたのは最後の金庫の番号でもう一回出て来るし、結婚しますはがきもなんで作る必要があるのかとちょっと思ったんだけど、最後に重要な役割になっている。松重豊の入院時のエピソードは婦長さんとの追っかけにつながり、殆どが無駄がない。
ラストもイカしててすごく良かったー
2017年01月31日
2017年01月25日
グラスホッパー #2458
2015年 日本 119分 伊坂幸太郎
伊坂作品は最近のはちゃんと読まないとなんだかわからないことになってて、あまり読んでないんだけど、一昔前のは読んだ。この作品も未読で、殺し屋が出てくるので死神シリーズと勘違いしてた程度。
元教師の鈴木(生田斗真)が妻波留を事故で殺した相手に復讐しようと裏企業に就職する。そこで菜々緒など怪しい人達に出会いながら、殺し屋蝉(吉岡秀隆)の家に乗り込む。怪しい企業に翻弄されていると思いきや、実は裏でもう一チーム操っている人たちがいて・・・。
二転三転して面白いけど、やや人間模様が複雑かな。浅野忠信と山田涼介の三つ巴より生田斗真一本で見たい気もしたが。
伊坂作品は最近のはちゃんと読まないとなんだかわからないことになってて、あまり読んでないんだけど、一昔前のは読んだ。この作品も未読で、殺し屋が出てくるので死神シリーズと勘違いしてた程度。
元教師の鈴木(生田斗真)が妻波留を事故で殺した相手に復讐しようと裏企業に就職する。そこで菜々緒など怪しい人達に出会いながら、殺し屋蝉(吉岡秀隆)の家に乗り込む。怪しい企業に翻弄されていると思いきや、実は裏でもう一チーム操っている人たちがいて・・・。
二転三転して面白いけど、やや人間模様が複雑かな。浅野忠信と山田涼介の三つ巴より生田斗真一本で見たい気もしたが。
2017年01月17日
バンクーバーの朝日 #2457
2014年 日本 石井裕也
戦前のカナダで実在した野球チーム「朝日」をモデルにした映画。一攫千金を夢見てカナダに渡ったまではいいけど、肉体労働や貧困、差別に苦しめられる日本人たち、唯一と言っていいほどの希望は野球チーム朝日だった。が、肉体で負ける彼らはなかなか勝つことができない。しかしセーフティバンドや盗塁など足を絡めた攻撃で勝機を掴んでいく。
1900年はじめってこういう時代だったわけだ。今でこそ日本に世界中から人がやってくるけど、その頃は日本人が世界に旅立っていっていた。娯楽もないし辛いことも多かったろうけど、そういう中でこそ野球チームに夢と希望を見出して生きていたんだろう。
頭脳野球はこの頃生まれたのだろうか、日本人に向いてる作戦かも。
戦前のカナダで実在した野球チーム「朝日」をモデルにした映画。一攫千金を夢見てカナダに渡ったまではいいけど、肉体労働や貧困、差別に苦しめられる日本人たち、唯一と言っていいほどの希望は野球チーム朝日だった。が、肉体で負ける彼らはなかなか勝つことができない。しかしセーフティバンドや盗塁など足を絡めた攻撃で勝機を掴んでいく。
1900年はじめってこういう時代だったわけだ。今でこそ日本に世界中から人がやってくるけど、その頃は日本人が世界に旅立っていっていた。娯楽もないし辛いことも多かったろうけど、そういう中でこそ野球チームに夢と希望を見出して生きていたんだろう。
頭脳野球はこの頃生まれたのだろうか、日本人に向いてる作戦かも。
2017年01月13日
僕だけがいない街 #2456
2016年 日本 120分
大人気漫画の映画化、その前にTVアニメ化もされていて、原作がまだ終わってない時点で映画は何らかの完結にしないといけないことに。で、原作とは違うラスト。前半は原作に近かったけど流石に後半のエピソードは入りきれないから、ちょうどよい結末かと。
マンガはネットカフェで発見し、結構ハマって読んだ。続きが気になると思っていたら次女が全巻買ってきて家で読んだ(笑)タイムトラベルと80年代懐古もあってヒットの要素は詰まっている。まあおもろい
大人気漫画の映画化、その前にTVアニメ化もされていて、原作がまだ終わってない時点で映画は何らかの完結にしないといけないことに。で、原作とは違うラスト。前半は原作に近かったけど流石に後半のエピソードは入りきれないから、ちょうどよい結末かと。
マンガはネットカフェで発見し、結構ハマって読んだ。続きが気になると思っていたら次女が全巻買ってきて家で読んだ(笑)タイムトラベルと80年代懐古もあってヒットの要素は詰まっている。まあおもろい
2017年01月10日
バトルスティール #2455
2016年 アメリカ 91分
普通の人が大量殺人して、そのことを覚えていないという事件が起こる。政府の関与があると捜査が進んでいく・・のだが。。
なんだか主人公は弱っちいし(プログラマーにすぐ負けちゃう)、最後の最後でロボ登場しちゃうんだけどあまり本筋に関係ないし、なんだかB級で終わっちゃった。ミッキーロークなんで出てんの?w
普通の人が大量殺人して、そのことを覚えていないという事件が起こる。政府の関与があると捜査が進んでいく・・のだが。。
なんだか主人公は弱っちいし(プログラマーにすぐ負けちゃう)、最後の最後でロボ登場しちゃうんだけどあまり本筋に関係ないし、なんだかB級で終わっちゃった。ミッキーロークなんで出てんの?w
クローバーフィールドHAKAISHA #2454
2008年 アメリカ 85分
JJエイブラムス製作ってことで見てみたが、手持ちのハンディカメラで撮影した映像が続いてアレっと思う。もしやと思いつつも、そのままハンディで(もちろん実際は業務用カメラで撮ってるんだろうが)物語は続いていく。しかもどんどんと救いようのない方向へ。。
そしてラストも衝撃的。この映画って何のためにつくったわけ?と終わって呆然みたいな。この後続編があって謎は解明されるらしい。そうだよね、やっぱり。あの巨大生物は何なんだ!
JJエイブラムス製作ってことで見てみたが、手持ちのハンディカメラで撮影した映像が続いてアレっと思う。もしやと思いつつも、そのままハンディで(もちろん実際は業務用カメラで撮ってるんだろうが)物語は続いていく。しかもどんどんと救いようのない方向へ。。
そしてラストも衝撃的。この映画って何のためにつくったわけ?と終わって呆然みたいな。この後続編があって謎は解明されるらしい。そうだよね、やっぱり。あの巨大生物は何なんだ!
2017年01月06日
ユーズド・カー #2453
1980年 アメリカ 113分 スティーヴン・スピルバーグ
Sスピルバーグ総指揮、ロバート・ゼメキス監督のコメディ。中古車販売店に勤める主人公カート・ラッセルが、オーナーが死んだのをいいことに、ハチャメチャな売り方で拡大していく。TV生放送中に女子アナの服を脱がしたり、いい時代だなーw
しかし何時までもごまかせるわけではなく、オーナーの娘に問い詰められる。果たして広げた風呂敷をどうたたんでいく?
ハッキリ言って内容の無い映画なんだけど、その分パワーを感じる。この勢いでバックトゥザフューチャーができたんだろうねえ。
Sスピルバーグ総指揮、ロバート・ゼメキス監督のコメディ。中古車販売店に勤める主人公カート・ラッセルが、オーナーが死んだのをいいことに、ハチャメチャな売り方で拡大していく。TV生放送中に女子アナの服を脱がしたり、いい時代だなーw
しかし何時までもごまかせるわけではなく、オーナーの娘に問い詰められる。果たして広げた風呂敷をどうたたんでいく?
ハッキリ言って内容の無い映画なんだけど、その分パワーを感じる。この勢いでバックトゥザフューチャーができたんだろうねえ。
チャッピー #2452
2015年 アメリカ 120分
「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督作品。この人南アフリカ出身だけど、すごい映画作る。ロボットの動きがリアルでそれだけでも凄いんだけど、この映画ではいくつかの軸があって面白い。
まずは、人工知能を取り入れることに成功したばかりの、人間で言えば赤ちゃんロボが、強盗団に拉致されて、ギャングロボとして育てられてしまう所。映画のヒーローが悪に染まっていくドキドキ感、そして別のロボットの開発者が、自分のロボットを売り出したい一心で、現在使われているロボットの邪魔をしようとする所。主人公である開発者、ギャング、ライバル開発者が絡み合って、どんどん話が展開していく。
で、あっという間に発達していくロボットの人工知能が、自分のバッテリーが数日で切れることを知り、意識を別の個体にインストールしようとする。意識は人工知能にとどまらず、人間の意識をも移植して、、、
近未来型映画としてはなかなかうまいところをついている
「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督作品。この人南アフリカ出身だけど、すごい映画作る。ロボットの動きがリアルでそれだけでも凄いんだけど、この映画ではいくつかの軸があって面白い。
まずは、人工知能を取り入れることに成功したばかりの、人間で言えば赤ちゃんロボが、強盗団に拉致されて、ギャングロボとして育てられてしまう所。映画のヒーローが悪に染まっていくドキドキ感、そして別のロボットの開発者が、自分のロボットを売り出したい一心で、現在使われているロボットの邪魔をしようとする所。主人公である開発者、ギャング、ライバル開発者が絡み合って、どんどん話が展開していく。
で、あっという間に発達していくロボットの人工知能が、自分のバッテリーが数日で切れることを知り、意識を別の個体にインストールしようとする。意識は人工知能にとどまらず、人間の意識をも移植して、、、
近未来型映画としてはなかなかうまいところをついている
2017年01月05日
母と暮せば #2451
2015年 日本 山田洋次監督 /脚本
井上ひさしの広島を舞台にした父と暮せば(宮沢りえ主演で映画化)と対になっているのを山田洋次が引き継ぐ形で実現した作品。吉永小百合は2人の息子を戦争で亡くした。2人の息子は時々母のもとに帰ってきているようだ。ネタバレだけど中盤で明らかになるので書いちゃうが、二宮和也はそのうちの一人。黒木華と将来を約束していたが道半ばで長崎の原爆で命を落とす。
この話は幽霊となって母のもとに現れる息子とのファンタジーである。戦後のどさくさで物資を持ってくるおいちゃん(加藤健一)や、先生たちなど、この時代でしかありえないキャラも登場。戦争映画の物悲しさをキープしながらファンタジーの世界をも表現してる、二宮和也はいい俳優ですね
井上ひさしの広島を舞台にした父と暮せば(宮沢りえ主演で映画化)と対になっているのを山田洋次が引き継ぐ形で実現した作品。吉永小百合は2人の息子を戦争で亡くした。2人の息子は時々母のもとに帰ってきているようだ。ネタバレだけど中盤で明らかになるので書いちゃうが、二宮和也はそのうちの一人。黒木華と将来を約束していたが道半ばで長崎の原爆で命を落とす。
この話は幽霊となって母のもとに現れる息子とのファンタジーである。戦後のどさくさで物資を持ってくるおいちゃん(加藤健一)や、先生たちなど、この時代でしかありえないキャラも登場。戦争映画の物悲しさをキープしながらファンタジーの世界をも表現してる、二宮和也はいい俳優ですね