2018年12月17日

阿修羅のごとく(向田邦子ドラマ1979)#2623

1979年 NHK 全3話

 ホールで観客入れて放映してその後、脚本家の山本むつみと爆笑問題の太田光が対談する形式で2018年12月にBSで放送された。最初は古いドラマでセリフが学芸会並だなーとか思っていたんだけど、その後の対談を聞きていると、会話の中にも男女の考え方の違いとか、たしかに深い。

 4姉妹のそれぞれの恋模様、長女加藤治子は夫に死なれて妻子ある男性と不倫中、次女八千草薫は一見いい夫婦に見えて夫緒形拳に浮気されている。三女いしだあゆみは堅物の図書館の司書で、父親の浮気調査をしていた探偵の宇崎竜童と恋に落ちる。四女風吹ジュンはボクサーと恋愛中。4人が一同に集まるとおしゃべりがとどまることを知らない。あちこち飛ぶ話の中に緒形拳が途中話をまとめようと入ってきたりして、一見いい男風なんだけど自分もちゃっかり浮気しているっていう。

 で、父親の佐分利信が70にもなって40くらいの奥さんと子供の面倒を見ている。最後にその奥さんには結婚相手が見つかって、戻ってくるべき家には母親が浮気相手の家の前で倒れて亡くなってしまい、一人ぼっちになる。最初のうちはなにかの誤解じゃないかと思ってたけど、セリフも殆ど無いし、父親の弁明みたいなシーンもなく唐突に孤独になっていく。

 男のずるさとその報いを本人の弁もなく見せていくとこがこのドラマの怖いとこだと思った。また妹のボーイフレンドのかたを持ったり、父のこともなかったことにしようとする緒形拳や、最後に虞美人草からの引用で喜劇ばかりだとつぶやく宇崎竜童もドラマの中にいい刺激を与えている。

和田勉が現地で探してきたというトルコ音楽も強烈だった。

 続編もあるみたいなので放送してほしいなあ。
posted by 映画のせかいマスター at 14:01| Comment(0) | 連続ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする