2020年02月03日

何者 #2707

2016年 日本 97分 三浦大輔

朝井リョウの原作を三浦大輔が映画化。出てくるキャストが大物ばっかりなので、三浦監督っぽくない気もするけど、しっかり使いこなしてるというか、新たな一面を見た感じ。やっぱりこの人すごい。この人の映画はどれも響いてくる。

今回はインスタやツイッターがそのまま出てくる現代風の若者を描いてて、就職感動の大変さも身にしみる。銀のアンカーっていう就職漫画があったけど、就職ってこんなにドラマだったなんて。就職対策本部と名付けられた部屋に集まる5人の若者、大学院に進んだ先輩(山田孝之)自らの夢を追って劇団を続けるかつての親友。登場人物はほぼこれだけで、舞台とかでも行けそうな感じ。

なんと言っても5人のメンバーがああこういう若者いそう!と思えるリアルさがある。一番冷静でまともに見えた佐藤健が、最後に裏の顔を暴かれるんだけど、それもまたどんでん返しミステリーではなくて、なんか安心してホッとしてしまうところもあったりして。見た目二枚目、非の打ち所のなさそうなんだけど、有村架純に抱く恋心も叶わず、就職浪人しても内定がもらえず、裏垢でつぶやいたのをいいねしてもらうことくらいしか楽しみがない。

二階堂ふみの恋人で途中から出てくる岡田将生も、理想ばかり語って追っていくのだが、結局はまだ何者でもない。何もなし得ていない。何もしてないのにその過程ばかり熱く語ったところで、なにもないじゃんというその自分こそまだ何者でもないという。。。よくできた作品だと思う。
posted by 映画のせかいマスター at 08:05| Comment(0) | な行映画(8)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ボーイズ・オン・ザ・ラン #2706

2010年 日本 110分 三浦大輔

花沢健吾の人気漫画を三浦大輔が脚本監督。原作通り全てというのは流石に厳しいが、ほとんど原作を重視しててそれでいてまとまった作品になっている。他人の原作を脚本するっていうのは三浦監督のイメージにはなかったが、きっと原作LOVEなんだろうなあ。
主演も原作が好きで志願したという峯田和伸。本当にダメ男を熱演。劇中、「夢をあきらめないで」を熱唱するシーンがあるけど、ヘタな歌というコンセプトなんだけどやっぱり本業ロック歌手だけあって尺長いけどしっかり聞かせる。

何をやってもダメ男、宮本から君へみたいな展開期待してしまうけど、結局最後までゴミ男で終わってしまう。が、なぜか共感するし感動するし、自分も頑張ろうと思える力作。そうそう俺もずっと一人で頑張ってきたのだこれからもそうしようとか思ってしまった。
posted by 映画のせかいマスター at 07:55| Comment(0) | は行映画(37)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

十二人の死にたい子どもたち #2705

2019年 日本 119分

冲方丁の現代ミステリー。廃屋となった大病院に集まった安楽死希望の高校生たち。主催者は全員一致であれば実施するという。それが目的で集まっているのだからさっさと死のうよ、と叫ぶ参加者たちの前に、なぜか13人めの人物、しかも死体?が。このままでは死ねないと言い出し、話し合いが始まる。

完全な密閉空間で登場人物も新たに増えることもない、私の好きなシチュエーションミステリーだ。話し合ううちに参加者の素性と共に過去のことなどわかってきて、最初の伏線もだんだん解明されていく。終わってみれば爽やかハッピーエンドなんだけど、色々考えさせられる。
posted by 映画のせかいマスター at 07:47| Comment(0) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする