1998年 日本
シリーズ3作目は職業訓練学校が舞台。集まってくる人たちは高齢になってから会社をリストラされた人々。その中の一人大竹しのぶは自閉症の子どもを女で一つで育てている。45歳以上の女性の求人はパートばかり。何とか安定した職を持とうと紅一点入学する。
エリート証券マンだった小林稔侍は、まだ過去が忘れられず、訓練学校に身が入らない。仲間とも打ち解けようとせず、家族とも離れ離れになり孤独な生活を送っている。
前向きな女性とやけっぱちの男性。両極端な二人が惹かれあっていくのだが、肝心のところでまたもや不幸が邪魔をする。
子どもが入院した際、病院に来た清掃員を見て、ふと現実を知るシーンがある。不況で職を失った人たちのその後はあまり語られることはないが、もう一つの日本がある。そこでも明るく生きていけるだろうか。
2008年10月08日
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