1978年 日本 105分
悪代官(タコ社長)に身を捧げようとするさくらを通りかかった修行僧(寅)が助けるという夢から覚めるが賽銭箱に間違えて100円入れてしまったと慌てる所からスタート。
死んだ父親のお彼岸参りをしているところをとらやの面々に再会。温かく迎えられるが、赤字の仕事でもやらねばならぬという社長の身を案じ、まさか自殺を・・?というところに酔って帰ってきた社長と揉めて旅に出る。
旅先の信州で謎の僧侶(大滝秀治)にすれ違いざまに女難の相が出てると指摘される。男に騙されたという女(泉ピン子)を慰め、乗り合わせたバスで博の父(志村喬)と再会。芸者をあげて大騒ぎする。今昔物語のありがたい話を聞き、寅は旅立つ。
一方、とらやでは職安で募集していた従業員がやってきた。社長もびっくりの美女・早苗(大原麗子)である。そこへ改心した寅が帰宅。朝一番で旅に出ようとするところでバッタリ。当然のように腹痛を理由に旅に出るのをやめる(笑)早苗が救急車を呼んでしまい話が大ごとになっちゃう。
で、早苗も実は深い事情により夫と別居中で、離婚が成立。暗い話になりかけるが、「離婚別れる切れる」の禁句ネタでひと盛り上がり。いつものようにタコ社長が「逃げた女房にゃ〜」と歌いながら入ってくる。夜はみんなで早苗を囲んで盛り上がる。帰り際に「寅さん好きよ」と問題発言。
しかし早苗には以前から想いを寄せられる男(室田日出男)がいた。不器用で思いを伝えられない男の気持ちを察した寅は早苗との橋渡しをして旅に出て行く。別れ際に何か言いかけて、さらに手紙で話したいことがあると綴った早苗の本当の気持ちは・・?
もしかしたら寅さん、大当たりだったのかもしれないね。知ってか知らずかラストは蒸気機関車の中で新婚旅行中の信州の女とばったり出会ってモクモク蒸気と共に終わり〜!
博の父役の志村喬さんがシリーズ3度目の登場。博との父子関係は博のアパートでも黙って座っているだけで、進展があったのかどうかは不明だが、父の口からは息子を理解するような台詞が。残念ながら登場はこれが最後、1982年には77歳でその生涯を閉じている。
2006年01月14日
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