2004年 日本 110分
この映画、面白い!前半は特にこれといってストーリーらしきものは無く、コンビニに集うヘンな客、深夜のコンビニ・ダンサーや携帯女、バナナを温めるオタク風の男、勝手に水道使って洗車するヤンキー。北海道の田舎町に町のために、とできたコンビニローソン。夫婦で交代で店に出るため、娘のことは妻任せの父。どこにでもいそうな人たちと、どこにでもありそうな話。特にこれと言って事件が起こるわけではない。それでも退屈にならないのは、次々に変わるカットと、バランスの良い話の配分、そして配役陣にある。
主人公の小日向文世、運転手の大泉洋、バイトの西島秀俊、嶋田久作巡査、主人公の友人の村上ショージ。ゆっくりとしててピリッときいてる展開に、ばっちりハマってます。
いきなり車で事故に遭い、入院をきっかけにゆっくりとした時間を持つ妻。慌てる夫。進学に秘めたる思いを持つ娘。謎のバイトの男。食材運びの運転手。それぞれの人生がコンビニの中に切り取られて映し出される。途中なにやら物騒な事件を警官が調べに来たり、娘との仲が険悪になったり、起承転結の転にあたる部分が出て来て、真面目だった父がバイトの言葉に少し規則に背いたその時、街の明かりが消えて、物語は動いていく・・・。
タイトルは店員にチョコボールを選んでもらうこれまたヘンな客山口もえが、どうしても集まらない銀のエンゼルを自分の人生に例えたことから来ている。
さて、この記事を読んで、何がなんだかわからないと思うんだけど、私はたいへんに感動したのであります。あとは見てみてくださいね。
2006年01月23日
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「銀のエンゼル」
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