1943年 日本 97分
黒澤明の記念すべき監督デビュー作。1943年の作品ということもあってか、作品の一部は戦争のどさくさで紛失してしまったらしい、しかも監督も知らないところで・・ということを冒頭のテロップで知らされる。流石に映像の随所に明暗があったりはするのだが、黒澤映画の「きれいな白黒画面」も所々健在。ややストーリーは荒唐無稽な部分も無きにしも非ずだが、そんなもんだろう。どうやらカットされた部分に三四郎の人情的な色恋などが含まれていたようだ。
主演の藤田進は、その後の黒澤映画にも数多く出演、「隠し砦の三悪人」では三船敏郎と武術で対決している名シーンがある。他には「モスラ対ゴジラ」や「網走番外地」シリーズ、「ウルトラマン」!にも出演。「探偵物語」にも出てたみたい。
志村喬も三四郎の対戦相手として登場。わーこの頃からめっちゃ悪人顔〜!当時38歳くらいだけど、全然変わらない〜!ブッ飛ばされ方が良かったです。
同じ話を岡本喜八監督も映画化しているのでそっちも気になるところ。
この作品は昔観たことがあるのですが、もう私の記憶からは、だれかがぶっ飛んだようになってて、なにがなんだか(笑)。
このころの作品ってまた観てみたいですねぇ。
こちらからコメント書きに行くのが本当なのですが、なかなか書けずにすみません。
実は「ヴィレッジ」を途中まで見ていたのですが、これが500作目だと淋しいな、ということで急遽変えました(笑)
その後の柔道モノでは定番になった「投げ飛ばされて壁に突き刺さる相手」が出ましたね^^
ではでは!
その「投げ飛ばされて…」というのはひょっとして投げた相手に追いついたり、布団といっしょにごろごろ転がったりしていた作品でしょうか(笑)。
うーん、また観たいですねぇ。
ラストの戦いは物凄く綺麗でまさにその通りでしたね!
私的には丹下作善が好きなので
大河内傳次郎さんが出てたのでうれしかったです^^
コメント&TBありがとうございます。
「丹下作善」は恥ずかしながら知りませんでした。古い映画も俳優さんがわかってくるとまた違った面白さがありますね。あとでコメントしに行きます。
乙美は、本当は純情ではなく、外で誰かと「援助交際」でもしているのではないか、と見えるのが欠点でしたが、中々面白かったと思う。
その前、加山雄三と九重由実子の『姿三四郎』もあった。監督は内川清一郎。
松竹で竹脇無我のもあったと思いますが、これは見ていません。
何度もリメイクされているんですね。流石不朽の名作、ってところでしょうか。岡本喜八のが一番最新ですかねえ。
今後ともよろしくお願いします。
テレビでも何度か作られていると思いますが。
もっとも、『姿三四郎』の基は、漱石の『坊ちゃん』だろうと思います。
主演の藤田進さんは福岡の出身で、地元では評価が低いのではないかということで、記念館を作る動きがあるようです。
永遠に残したい映画ですね