1990年 日本 118分 伊丹十三監督作品
伊丹十三監督&宮本信子と津川雅彦のコンビの定番。タイトルは流行語にもなった。
伊丹監督と言えば業界モノだが、本作は財界と政界のウラ話的な部分を含んでいる。
7月4日に捨て子として拾われたからナヨコと名付けられた女(宮本信子)は、芸者として僧呂と結婚。僧侶の地位はどんどん上がっていくがあえなく病死。銀行勤めに転身する。電車で偶然出会った結婚紹介所の男から政界の黒幕である大倉善武を紹介される。しかしナヨコの心はすでに銀行員鈴木主水(津川雅彦)へと傾いていた。
最終的には総理大臣の椅子を巡る攻防にまで発展するんだけど、この黒幕のじいさん大倉氏が、いかにもいそうな雰囲気出てて良かった。片目の黒いアイパッチは誇張しすぎだろうけど、「○×建設の株を上げようとしているのは誰だ?」と電話してるところなんていかにも・・である。本当かどうかはもしかしたら私には永遠に知ることは無いのかもしれないけど、なんか本当っぽいなあ(笑)そしてそのアングラマネーの矛先が銀行の取締役となった主水へと向かい・・。
主役である宮本信子がやや控えめに描かれているけど、本当の「あげまん」ってのはえてしてそんな感じなんだろう。次期総理の椅子を狙う役が、伊丹映画では悪役が多い宝田明。「ホテルに弁当を持ってくるように・・」なんて台詞も一度は吐いてみたいものだ(笑)
2006年03月02日
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