2006年04月09日

わが青春に悔なし #513

1946年 日本 110分

京大滝川事件、スパイ・ゾルゲ事件をモデルにしているが、事件とは別の視点から作られている。まずはリンクから。

wikipedia
京大滝川事件
リヒャルト・ゾルゲ
尾崎秀実

で、映画の設定はフィクションで、滝川事件の滝川教授の美しい娘を巡って2人の男が求愛する。一人は無難に平穏な人生を送れそうだが、もう一人はギラギラした波乱を味わえそう、と、後者の方に惹かれていく。お嬢様育ちであるヒロインは今の自分は生きていない、生きるとは?と自問していくわけである。

ところが、選んだ男がスパイ容疑で逮捕、獄中で急死してしまう。男の生家では村中からスパイのバッシングを浴び、家に篭って外出もままならない暮らしを強いられていた。ヒロインはその家での暮らしを決意する。

原節子マンセー!な映像、表情の変化をアップで追ったり、2つの事件を絡めつつもあくまでも主役はこのヒロインであることを感じさせる。タイトルも彼女の青春を表しているのだろう。黒澤映画で女性が主人公なのも珍しい。

戦争を挟んだ激動の時代にどう生きるかを、学生運動に参加せずに出世の道を選んだ男と、誤解を恐れずに険しい道を選んだ男、そしてその男についていく女の3人を通して提示しているかのようだ。そして「七人の侍」でも見られるような農民の強さも表しているようです。

posted by 映画のせかいマスター at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | わ行映画(4)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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