2004年 アメリカ 98分
華氏911 #30 のマイケルムーア監督を髣髴させるドキュメンタリー。インタビューやマンガを駆使して訴えかけるが、なんと言ってもスパーロック監督本人が実験台となってマクドナルドメニューを食べ続けるのはド迫力。背景には2002年に肥満症の若い女性2人が起こした訴訟で肥満とファーストフードの関係を立証できなかったことがあげられる。チキンナゲットは鶏のどの部分か未だわからない、とか、成分表が店のどこにも見当たらないとか、なるほどと頷けることから、早いうちにファーストフードを覚えさせてはいけないのに子ども向けの施設やCMはおかしいなどの(ま、こっちも確かにその通りではあるのだけれど)豪快なツッコミまであらゆる部分から糾弾する。
ファーストフードはよくないことはわかっているが、なかなか抜け出せないのも事実でそれはマクドナルドの業績UPが物語っているわけだが、一石を投じるには十分な映画。もっとギャグかと思っていたけど、意外と真剣。大手企業を相手取ってるから、結構な覚悟が必要だったでしょう。マック擁護の意見もあるみたいだが、その勇気と思いには打たれた。
2006年04月16日
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