2006年05月17日

大統領の理髪師 #542

2004年 韓国 116分

普通の下町の床屋。そこにはその町の文化がある。何気なく訪れるその町の住民。何気ない会話からはその町の真実が浮き出される。そういう意味では、この映画の舞台が下町の床屋であることはまさに当時の韓国をよく表現していると言えるだろう。

ただし、韓国史を知らないとわかりにくい部分もある。四捨五入で五ヶ月を過ぎたら人間と見なされ、無理やっこ子どもをおろさせずに妻にしちゃった。とか。この辺ほのぼのコメディ路線。中盤、スパイらしき人物を捕まえたことから大統領お付きの理髪師になっちゃったことから、シリアスになっていく。北朝鮮からのマルクス病が感染するとか言って下痢をしたら感染者だ!など、当時の世相を振り返りつつも、善悪の評価を入れるわけでもなく、淡々と進めていくあたり、やっぱりこの映画は下町の床屋からの視線=われわれ一般人の視線、で作られていると感じた。

実はラストにちょっとしたファンタジーがあるのだが、緩やかな展開にあるちょっとしたメリハリの中で、不思議な国、韓国をしっかりと見ることができた。







posted by 映画のせかいマスター at 05:54| Comment(0) | TrackBack(0) | た行映画(49)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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