2006年07月04日

どですかでん #576

1970年 日本 126分

黒澤明監督初のカラー作品とあって、色彩のコントラストが際立つ作品。これをあえて白黒テレビで見たら、かつての黒澤映画のように「鮮やかな白黒」画面に見えるのだろう。

話は「どん底」で描いたような、バラック小屋の住人たちの話。電車マニアの六ちゃん(彼が電車を走らす際に「どですかでん、どですかでん」と叫ぶことからタイトルになった)、飲み仲間の田中邦衛と井川比佐志はちょくちょく帰る家を入れ替えてる。飲んだくれの松村達雄は姪っ子に内職させて、ある日の晩ついにいけないことを・・。影のある男をうわさする水場の女たち、その男にある日、訳ありの女が訪れて・・。廃車の中で暮らす親子は夢の家を語り、子だくさんの南伸介の妻はアバズレ、オバタリアンの妻を持つ男など個性的なキャラが入れ替わりたちかわり登場。

この映画が作られた頃、この映画の「街」のような景色はそこいらで見られることができた。今見ると非常識な人びとも街全体が家族のような雰囲気の中ではそんなに際立った存在ではなかった。飲んだくれもちょっとおかしな人もずうずうしい人もみんな街の一員であった。そんな古きよき時代がこの映画の中にはずっと生き続けている。

posted by 映画のせかいマスター at 06:42| Comment(3) | TrackBack(2) | た行映画(49)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちゎ。気になったのでコメントしましたw
Posted by NaNa at 2006年07月04日 19:56
始めまして。モカ次郎さんのブログでお見かけしやってまいりました。私も『黒澤映画ゼミナール』というブログを立ち上げたばかり。一度お越しください。
また、ブログもそっちのけで準備していた動画講義満載の『黒澤映画ゼミナール』がやっとこさオープンいたしましたので、あわせてご報告いたします。
http://tokyowebtv.com
文字による作品解説ではモカ次郎さん始めどのページにも勝ち目がなさそうなので、オリジナル動画で勝負してみました。是非一度ご参照ください。まだ、掲示板もないWEBサイトですがWEBTVをうたった力の入ったページですので、デザインはシンプルですが、試しに『羅生門』解説など聞いてやってください。
あの映画の真相が分かる内容となっております。
Posted by 丑四五郎 at 2006年08月04日 20:03
丑四五郎さん、コメントありがとうございます。
HPみました!入魂の作品ですね。これからは動画も扱わないといけんなーと思いました。
羅生門はそういう見方があるんだな、と感心しました。またよろしくお願いします。
Posted by 映画のせかいマスター at 2006年08月05日 07:18
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

黒澤明 監督作品一覧
Excerpt: 黒澤映画のブログを始めました。よろしくお願いします。
Weblog: 日本映画 監督篇??黒澤明??
Tracked: 2006-08-01 01:13

どですかでん■黒澤明クロニクル??24
Excerpt:  これもまた黒澤作品の十指に入る傑作。  黒澤明唯一のオムニバス作品ですが(短編連作としては『夢』がある)、本来得意であるはずの群像劇が生涯
Weblog: シネクリシェ
Tracked: 2006-12-08 03:45