1973年 日本 103分 森繁久彌
現代の大きな課題の一つである認知症の問題、有吉佐和子の小説のことは知っていたが、見事に映像になってたのは知らなかった。しかも森繁久彌主演。なんとこの頃59歳だったらしい。85歳の役にはまり込んで、実際にボケ症状の中撮影したとかしないとか。この頃から数十年経ったけど、実態はあまり変わってないなあ。介護施設が充実したけど、どのくらい使われて普及してるのか謎だ。
離れに住んでおじいちゃんの面倒をみる若いカップルが、サルトル(だったかな?忘れた)は老人についてなんと言っているのだろう?なんて哲学的に考えてたりして、なかなか面白いキャラクターなんだけど、主人公の昭子さんは、変な思想に自分の子どもが感化されたらどうしよう、なんて悩んでたりして、時代を感じさせておかしい。で、この若い娘さんが篠ひろ子!貴重だ(笑)
現代だと道徳映画みたいな感じで、学校で流されたりしそうな感じなんだけど、決して古くさくはなく、色褪せてないテーマだ。
2011年05月31日
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