2006年07月26日

拝啓天皇陛下様 #595

1963年 日本 99分

一体どんな話なんだろう、きっとコテコテで堅苦しくてつまらないに違いないという先入観で見た映画。主人公ヤマショーこと山田正助(渥美清)の人生をたまたま新人兵で同期だった戦地小説家の棟本博(長門裕之・ちなみに原作者の棟田博さん本人の役)が語り部となって振り返る。ヤマショーは不遇な育ちで軍隊が天国のようだと語り、戦争が終わりそうなときは覚えたばかりの文字で天皇陛下に手紙を書く。タイトルでもあるシーンは中盤に訪れるが、その後は終戦後の日本を描いていく。よってコテコテの戦争映画ではない。

しかし見終わった感想はなんとも不思議な魅力の映画であるということ。戦争映画ともいえるし、コメディ映画ともいえる。渥美清とその出会った人びとがとても魅力的である。戦争を生きた時代を伝える貴重なフィルムである。

先輩で渥美清をいびる西村晃。同期の桂小金治。
後輩でありながら渥美清に文字を教える役割の藤山寛美。
渥美清を理解する初めての女・中村メイコ。
気丈な長門裕之の嫁・左幸子。

そして戦争の描写を一人の兵隊を通じて、リアルに映し出す。今まで戦争を語るのは怖いヒドイ暗いが多かったが、こういった感じで戦争を伝えることも大事なことだと思う。寅さんじゃない渥美清も良かった!

posted by 映画のせかいマスター at 06:19| Comment(0) | TrackBack(1) | は行映画(37)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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拝啓天皇陛下様
Excerpt: 『拝啓天皇陛下様』(1963年/野村芳太郎監督/松竹)を見た。3歳の時に母親と死
Weblog: 仁左衛門日記
Tracked: 2006-07-27 12:34