1978年 71分
何度かTVドラマ化されている原作。多岐川由美、浅野ゆう子らが主演しているが、これは未ビデオ化の香山美子です。
失業した夫が、だんだんと酒飲みになり、妻の友人と不倫して暴力をふるいだす。つい夫を殺してしまった妻が自首して事件を語りだす。
反省し号泣し、夫の酷さが強調される中で、女性活動化が世論を動かす。しかし、その裏で妻にはもう一つの顔があった・・・。黒澤明監督の「羅生門」を髣髴させる妻の二面性が明らかになっていく過程が面白い。
ところでこの作品、概ねの設定は同じなのだが、最後のほうはちょっと展開が原作と異なっている。原作どおりの映像化が必ずしも面白くなるわけではないだろうが、この話に関しては原作の方に軍配が上がる。もちろん原作がより優れているという意味だ。新潮文庫「張込み」に収録されているのでぜひご一読を。
松本清張TVドラマ
2006年07月30日
この記事へのトラックバック
TBありがとうございます。
「一年半待て」でTBいただいて
うれしいです。古いドラマって
見ている方があまりいらっしゃらないみたいで・・
なかなか放送されないですしね。
清張シリーズはけっこう楽しんで見ています。
原作を読みたくなりました。
またどうぞよろしく!
>古いドラマって見ている方があまりいらっしゃらないみたいで・・
私も同感です。見つけて嬉しくなってTBしちゃいました。松本清張のTVドラマは最近放映された連続ドラマは全然見てなかったのですが、昔のNHKの単発ドラマは名作が多いですね!
原作は短編でサラッと読めるので、是非!立ち読みも可能です(笑)
<a href= http://www.aguilatech.com >Aguila Technologies</a>
http://www.tonkin.com.au/
映画のせかい