2011年10月26日

秋刀魚の味 #1468

1962年 日本 113分

小津安二郎監督の遺作。監督に関する書籍もたくさんある大人物だが、私はお初だ。中身はずいぶんと日常を切り取ったものだった。

笠智衆お父さんは妻は先立たれ、3人の子供がいる。長男佐田啓二は岡田茉莉子と団地に住んでる。冷蔵庫を買うからとお金をせびりに来て、ゴルフクラブを買い、妻に咎められている。長女の岩下志麻は、兄の同僚に密かな恋心を想いつつ、誰もそれに気が付かず縁談を進められている。次男の三上真一郎はいつもこういうポジションだ。

同窓会にお招きした先生の東野英治郎は今は飲食店を経営してて、すっかり立場逆転。こっちも妻に先立たれ、娘の杉村春子が家を切り盛りしている。娘は母親がわりで、嫁がないのも人生、ってところだろう。

最近のドラマを見ていると、いつ事件が起こるやら、とついついハラハラしてしまうのだが、友人が亡くなったというのも、料亭の女将をからかう嘘だったりして、平和に進んでく。しかしそれでも悲劇はやってくる。娘がついに嫁いでいくのだ。一人になった親父さん。娘からの御礼の言葉はわかってるからいいと、流している。

みんなテンション低いというか、淡々としててその中に温かみがあって、人間関係が豊かだと感じる。著名人のエッセイとかいろんなところで引用されるこの作品、見てないと損です。

posted by 映画のせかいマスター at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | さ行の映画(54)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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